日の出前,筑波サーキットにEVが集っていた!の巻 ―― 第17回 日本EVフェスティバル2011(1)
●EVカートがERK30分耐久チャレンジがスタートするぞ!
午前中のメイン・イベントがERK耐久レースだ.美走競技が終わってしばらくすると,メイン・スタンド前にERKが続々と並び始めた(写真7).ゴーカート・レースに"筑波サーキット"のメイン・コースを使うなんて,ちょっとぜいたくではないかな,と思ったりもしたが,やがて18台(ノミネートは21台)がホーム・ストレッチに並んだ.エンジン音はまったくしないが,それでも壮観である.筑波サーキットを走ることができるとは,まことにうらやましい!(写真8)
写真7 20~30分ほど前から,それぞれの決められたポジションにERKが並んでいく

写真8 だんだんとERKが集まってくると,本格的なレーシング・レースらしい雰囲気が出てきた

ホーム・ストレッチに集まる人の中に元F1レーサの「片山右京」にそっくりな人がいるではないか(写真9).しかも,レーシング・スーツを着て手にはヘルメットを持っている.ひょっとして本人かなぁ,でも周りで誰も騒いでいないから,たまたまそっくりなのかもしれない....と思っていたら,場内実況アナウンスで「片山右京さんが,"横浜ゴム有志チーム"63番のトップ・ドライバとして乗ります」と告げている.いやぁ,(元)F1レーサがERKに乗るなんて,ちょっと想像できない! しかも,63のゼッケンをつけたカートはポール・ポジションだ(写真10).
写真9 レーシング・スーツにヘルメットを持つ人は片山右京に似ているよね! えっ本人?!

写真10 ポール・ポジションは横浜タイヤ有志チーム.トップ・ドライバは片山右京だ
美走競技で切れ味のあるドライビングを見せた女子チームも2台がポジションに着いた(写真11).耐久では,どのようなドライビングを見せるのだろうか.ドライバを残して人々がピットに下がり,緊張感は高まってきた.
写真11 周りと雰囲気が違うね.「...けがしないでね」といいたくなるが,この後,驚きの結末が!
ポール・ポジションのカートの前に,「30分前」...「5分前」...「1分前」とスタートまでのカウント・ダウンのプラカードを出していた女性が,最後となる「30秒前」のプラカードを高く掲げた(写真12).マーシャル(旗係)が出てきた.いよいよだ.
写真12 スタート・フラグが振られるまで"30秒"の標識が出た

(第2回に続く)
まの・もとき