日の出前,筑波サーキットにEVが集っていた!の巻 ―― 第17回 日本EVフェスティバル2011(1)
●レーシング・カートをEV化する
レーシング・カート(Racing Kart)は,FIA(国際自動車連盟)の統一的なレーシング規約が決められるなど,世界で楽しまれているスポーツだ.クラスはいくつかあるが,日本でもっとも普及しているのは,排気量100ccでギア・チェンジをもたない"スプリント・カート"とも呼ばれるもの.専用フレームやエンジンなどがいろいろなメーカから発売されていて,それらを自由に組み合わせて自作することができる.
それをEVにコンバートしてレースに参加するわけだ.このEVのレーシング・カートを"ERK"と呼称している.RKのEV化キットはまだ売られていないようなので,ここは自作するしかないという.今回は21チームがノミネートされている(写真3,写真4).
受付でもらったエントリ・リストを見ると,鉛電池48V駆動(ERK1クラス)が11台,鉛電池72V/60V(ERK2クラス)が6台,リチウム系電池が4台.
耐久レースの前に美走レースが行われた."美走"とは造語だが,字のとおり「美しく走る」ことを競うというもの.8の字走行や障害物などをどのようにクリアするか,ドライビング・テクニックを競うのだ.実際には,ワイルドな運転もあり,おだやかな運転あり,なかなか面白かった.驚いたのは,ピンクのレーシング・スーツに身を包んだ女性ドライバ・チームたちで,失礼ながら意外にも,とても素晴らしいドライビング技術を示した(写真5,写真6).