インテグリティな技術コラム(10) ―― トーナメント方式のクロックにおける反射回避方法
●実現回路はシンプル
式で表すと複雑なようですが,回路で書き表すと容易に実現できることが分かります.例えば,最も簡単な遠端開放の2段のトーナメント方式で,ドライバは送端終端とした場合,図9のようになります.
図9 最も簡単な2段トーナメント方式の実現回路
(a) 原理図
(b) 具体例
定数の乗算と加減算は,例えば図9(b)のような回路で実現できますが,簡単な乗算型のD-Aコンバータを用いても実現可能です.より段数の多い場合も,この回路の繰り返しで実現できます.図10に,メモリ・モジュールへのクロック分配における具体例を示します.
図10 DIMMのクロック分配の具体的回路例
●有効活用していただけるパートナ企業を募集中
本方式は特許出願済みで,より広く使用していただくことを希望しています.ただし,筆者は個人であり,権利行使には制限があるので,パートナとして有効活用していただける企業を募集中です.ご興味のある方は,当方まで直接ご連絡ください.お待ちしています.
うすい・ゆうぞう
シグナル インテグリティ コンサルタント
http://home.wondernet.ne.jp/~usuiy/