開発エンジニアのためのiPhone活用法(7) ―― iPhoneのプレゼン・アプリで発表を上手く演出する
●即プレゼン (1,200円)
最後にもう1本,iPhone本体でプレゼンテーションを行えるアプリ「即プレゼン」を紹介します(5).
即プレゼンもビデオ・ケーブルを使ってプレゼンテーション画像をビデオ出力できます.また,iPhoneの画面用に縮小したスライドが表示されるので,手元を見ながらプレゼンテーションを行えます.さらにPDFファイルだけでなくMicrosoft Office 2003のPowerPoint(.ppt)ファイルにも対応しており,PowerPointファイルの場合はノートもiPhoneの画面に表示できます.
ただし,すべての図形(オートシェイプ)に対応しているわけではないようなので,図形の使用には注意が必要です.また,ファイル容量やスライド1枚の容量が大きいとiPhoneのメモリ不足により表示できないことがあるようなので,開発元のWebサイト(CYBERWARE)で確認しておいたほうがよいでしょう.iPhoneを横にしての表示も可能なので,喫茶店などで簡単なプレゼンテーションを行うときにも活用できます(図11~図15).
図11 即プレゼンのファイル選択画面
ファイルの転送はPockePreと同じくWi-Fi経由で行う.
図12 ファイル転送のためにWebブラウザからアクセスする際のパスワードの設定画面
図13 即プレゼンのIPアドレス表示画面 兼 ファイル転送待ち画面
図14 即プレゼンを実際に使っているところ
PowerPointファイルを表示中.iPhoneの画面にノートも表示されている.
図15 即プレゼンのiPhone側の画面
今回は,プレゼンテーションに関係するiPhoneアプリやケーブルを紹介しました.ビデオ出力中の画面表示のクオリティについては書きませんでしたが,どのiPhoneアプリもきれいに表示されていました.iPhoneとケーブルのみでプレゼンテーションを行うとインパクトが大きいので,1度は試していただきたいと思います.
●アプリケーションのリンク先,参考リンク
(1) Takuya Murakami;プレゼンタイマー,http://itunes.apple.com/jp/app/id291171573?mt=8
(2) Apple;Keynote Remote,http://itunes.apple.com/jp/app/id300719251?mt=8
(3) NSOFT;PockePre,http://www.nsoftmobile.com/v-11.html,http://itunes.apple.com/jp/app/id323968884?mt=8
(4) CYBERWARE;即プレゼン,http://www.cyberware.co.jp/cogito/contents-jp/sokupresen-jp.html,http://itunes.apple.com/jp/app/id332054839?mt=8
(5) Apple;Apple コンポジット AV ケーブル,http://store.apple.com/jp/product/MB129LL/B
(6) BELKIN;BELKIN ビデオケーブル,http://www.belkin.com/jp/ipod/F8Z361qe06.html
(第8回に続く)
おおき・しんいち
◆筆者プロフィール◆
大木 真一.無職,兼学生(アルバイトを二つかけもち中).Apple Scriptがあまりにもマイナなので,むしろ「使ってやろう」という気になっています.