「電気自動車」時代到来，自動車産業がエレクトロニクスの発展を駆動へ ―― 東京モーターショー2009レポート

　2009年7月に初めての本格的な電気自動車「i-MiEV（アイ・ミーブ）」を法人や自治体，官公庁などに向けて発売した三菱自動車工業は，納入先の塗装を施したアイ・ミーブを展示した（写真5，写真6，写真7）．アイ・ミーブの外形寸法は，全長が3,395mm×全幅1,475mm×全高1,610mm，ホイール・ベースが2,550mm．これはベース車両のガソリン軽自動車「i（アイ）」と同じ寸法である．乗車定員は4名．後輪駆動である．駆動用モータは永久磁石式同期モータで，最高出力は47kW，最大トルク1は80Nm．駆動用バッテリにはリチウムイオン電池を使用する．電池の容量は16kWh，出力総電圧は330V．航続距離は160km（10・15モード）．

写真5　三菱自動車工業が販売を開始した日本郵政向け仕様の「i-MiEV」

写真6　東京電力向け仕様の「i-MiEV」

写真7　ローソン向け仕様の「i-MiEV」

　三菱自動車は，アイ・ミーブをベースに荷物室を拡大したコンセプト・モデル「i-MiEV CARGO」を展示した（写真8）．全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,860mmと全高を高くして大きな荷物室を確保している．荷物室の寸法は長さ1,180mm×幅1,350mm×高さ1,100mmである．乗車定員は2名．

写真8　「i-MiEV」をベースに荷物室を広げたコンセプト・モデル「i-MiEV CARGO」