初めての技術系コミュニティ活動(6) ―― 経験ゼロでもコミュニティを立ち上げた意外な理由

太田 憲治

 筆者は,「関西ライフハック研究会」というコミュニティを自ら立ち上げて,運営しています.関西ライフハック研究会は「仕事の効率を上げたい」「楽しく仕事をしたい」と思っている方が集まって,仕事術について勉強していくコミュニティです.今回は,筆者がなぜこのコミュニティを立ち上げることになったのか,また,それに関する活動で筆者の人生がどう変わってきたのかを紹介します.

●コミュニティで聞いてきたことを初めて実践

 今から3年ほど前のことです.筆者は,インターネット関連ビジネスのソフトウェア・エンジニアとして多くの開発に携わっていました.もともと筆者の開発スタイルは「少数精鋭,個人プレイ重視」なので,それほどデス・マーチ(長時間残業などを伴う過酷なプロジェクト)になることもなかったのですが,徐々に大きな開発も扱うようになり,歯車がうまく回らなくなってきました.


 そんなとき,社内で新しい開発手法を試してみようということになり,初めてeXtemere Programing(XP)について学ぶことになりました(今から思えば,筆者のターニング・ポイントの一つ目は,ここにあったのではないかと思う).XPについて実験的に社内でプロジェクトを組み,本を読みながら見よう見まねでいろいろ試していきました.この時にプロジェクト・ファシリテーション(PF)という考え方についても初めて知りました.しかし,本を読んだ知識だけでは,なかなか思うようにいきませんでした.筆者はこのときプロジェクト・リーダという立場だったのですが,正直,焦っていました.「新しいことにチャレンジしよう」と言ったものの,期待したように進まないのです.


 どうすればいいのか悩んでいたとき,同じプロジェクトのメンバが,社外のコミュニティや講演会に参加して学んできたことを実践してみないかと提案してくれたのです.メンバも新しいことに必死になってチャレンジしようとしていると分かり,嬉しかったです.また,それまで筆者は知識や情報は社内の人に聞くぐらいしか考えていなかったので,外の世界に耳を傾けようとしたメンバはすごいと感心しました(そのときのプロジェクト・メンバの一人が『アジャイルプラクティス 達人プログラマに学ぶ現場開発者の習慣』(オーム社,2007年)の監訳者,木下 史彦さんである).

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