初めての技術系コミュニティ活動(6) ―― 経験ゼロでもコミュニティを立ち上げた意外な理由
本来であれば,プレゼンを会社の同僚などに聞いてもらって何度も練習すればよいのかもしれませんが,筆者はあいにく既に会社を辞めていて,そんな仲間が身近にいませんでした.そこで,ブログで呼びかけて,オブジェクト倶楽部で講演する前に,地元大阪で発表の場を自ら作ろうと考えました.しかし,普通に話を聞いてほしいと訴えても誰も集まりません.
●関西ライフハック研究会の誕生
なんとか集まってもらうためにどうすればよいのか悩んだあげく,コミュニティを立ち上げれば集まってもらえるんじゃないか.そう考えたのでした.今にして思うと,無茶苦茶な考えですが(笑).
そして,最初の「関西ライフハック研究会 Vol.1」を開催することにしました.告知は自分のブログだけだったので,「誰も集まってくれないかもしれない」という不安はありました.自分自身,コミュニティに参加した経験も無く,人前でどうやって話せばいいのか? 会場の手配をどうすればいいのか? など,分からないことだらけでした.本来ならば,ほかのコミュニティに通っていろいろと運用などについて研究してから開催するでしょう.しかし,オブジェクト倶楽部で発表するまでになんとしても練習しておきたい筆者にとっては,この方法しかなかったのです.たとえ1人しか来なかったとしてもやるしかない.そんな気持ちでした.
右も左も分からない状態でしたが,一つだけ決めていたことがあります.それは,「来てもらった人に喜んでもらえる勉強会にしたい」ということでした.
そして当日,本当に集まってくれるのか直前まですごく心配していましたが,申し込んでくれていた人全員が来てくれました.参加人数20名で1時間30分,人生で最初のワークショップを行いました.ものすごく緊張しながらやったのを今でも覚えています.でも参加してくれた人から,良かったよという声が聞けてとても嬉しかったです.これが,筆者にとってもう一つのターニング・ポイントだったと思います.