初めての技術系コミュニティ活動(6) ―― 経験ゼロでもコミュニティを立ち上げた意外な理由

太田 憲治

 参加してくれた人の多くとは,今でもすごく仲良くしてもらっています.この連載でも執筆されているProject Facilitation Project(PFP)の西河さん日本XPユーザーグループ(XPJUG)の前川さんともこのときに初めてお会いしました.ほかにも「Flex User Group(FxUG)@大阪」の代表をしている山本さんや,「Silverlightを囲む会」の丸山さんなど,コミュニティを主催している方々がこの時にたくさん来てくれていました.


 最後の懇親会で,こんな言葉をかけてくれた人がいました.「関西でもいろんなコミュニティをやっているので,一緒に関西を盛り上げていきましょう」.このとき,コミュニティを立ち上げるということは「人と人とのつながりを作っていくこと」だと気付きました.


 コミュニティや勉強会は,何かを学ぶためだけのものじゃないんです.コミュニティを運営するということは,「人とつながることで,自分の人生が大きく変わっていくことを悟ることができる場」を提供するということなのです.


 筆者はこの後,多くの人に支えられながら「オブジェクト倶楽部2007夏イベント」の「GTD+R」のセッションで無事発表することができました.


 今では「関西ライフハック研究会」にも,コミュニティ・ページ(Googleグループ)に168名ものメンバが参加してくれています.また,2009年1月17日には「ライフハック祭り2009」と題した大きなイベントを開催することも決定しました.これも,コミュニティに参加してくれている人や影で支えてくれている方々のお陰です.感謝の気持ちを忘れず,これからもコミュニティを運営していこうと思っています.


プチコラム:「名前が覚えられない」を避ける方法

 コミュニティに参加していると,いろんな人と出会います.初めて会ったときには,自己紹介をして名刺交換をするのですが,なかなかすぐには名前が覚えられません.2回目に会ったときに「顔は分かるが,名前が出てこない」といったことがあるでしょう.しかし,それは自分だけではありません.相手も同じ状況なのです.


 筆者の場合,再会したときには,必ず自分から「太田です.こんにちは!」と名前を名乗るようにしています.そうすることで,相手が筆者の名前を忘れていたとしても,思い出してくれますし,逆に相手も名前を言いやすくなります.


 自分が名前を覚えてないときには,自分から名乗る.少なくとも,こうしておくと自分の名前は覚えてもらえるので有効ですよ.


◆筆者プロフィール◆


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太田 憲治(おおた けんじ).1973年大阪生まれ.子供心を大切にするアイデア・デザイナ.「関西ライフハック研究会」というコミュニティを主催.ブログ「eXtreme Gadget」運営.誰でもゲーム感覚で始めることができるタスク管理手法「GTD+R」の創始者.仕事に役立つWebサービスを開発している.代表的なものに,ソーシャル・コマンド・サービス「StartCommand」(Mashup Award 3rdマッシュ賞を受賞),Googleカレンダの予定をカウントダウンするタイマ「D3timer」,携帯電話の位置情報を利用したサービス「モバロケ」,オリジナル手帳を手作りできる「DIYNOTE」,ふりかえり共有サービス「みんなの通知表」がある.著書として,『Life Hacks PRESS vol.2』(共著,技術評論社,2008年)がある.

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