オリジナルOS「MicrOS」の設計と実装(2) ―― アプリケーション・システムのビルドと実行
図15の「最適化とディバッグ情報」タブをクリックし,「より高度な最適化(実行速度優先)」にチェックを入れ,[OK]ボタンをクリックします.このチェックを入れないとコンパイル時に次のエラーが出力されます.
ld850: CA850 error F4414: CallTBasePointer(CTBP) is not set. CTBP must be set when compiler option "-Ot" (or "-Xpro_epi_runtime=off") is not specified.
次にPM+のメニューから「ツール」のオプションを設定していきます.図16のように「ツール」→「コンパイラ共通オプションの設定」を選択し,「ROM化」タブのROM化オブジェクトの生成にチェックを入れ,[OK]ボタンをクリックするとPM+の画面に戻ります.
図16 「ツール」→「コンパイラ共通オプションの設定」を選択
図17のように「ツール」→「リンカオプションの設定」を選択し,「ファイル」タブの「リンクマップファイル」に「MicrOStest.lmp」という名称を入力します.[OK]ボタンをクリックするとPM+の画面に戻ります.
図18のように「ツール」→「ROM化プロセッサオプションの設定」を選択し,「ファイル」タブの「出力ファイル」には「MicrOStest.out」,「メモリマップファイル」には「MicrOStest.map」という名称を入力します.[OK]ボタンをクリックするとPM+の画面に戻ります.
図18 「ツール」→「ROM化プロセッサオプションの設定」を選択
これで,MicrOSのオブジェクトはリンカからの出力である「a.out」とROM化オプションの出力である「MicrOStest.out」の二つできることになります.デバッグにはMicrOStest.outを使いました(多分どちらを使っても同じ結果だと思うが,過去のInterface誌のサンプルを参考にしてこちらを使うケースが多いと判断した).
図19のように「ツール」→「ヘキサコンバートオプションの設定」を選択し,「ファイル」タブの「使用する」にチェックが入っていることを確認して,「出力ファイル」に「MicrOStest.hex」と入力します.[OK]ボタンをクリックするとPM+の画面へ戻ります.
図19 「ツール」→「ヘキサコンバータオプションの設定」を選択
以上で開発環境の設定は終了です.