ET 2012，これからの組み込み業界をけん引する六つの新産業テーマを中心にカンファレンスを構成

　2012年8月30日，大手町サンケイプラザ（東京・大手町）にて，組み込み総合技術展「Embedded Technology（ET）2012」（主催：一般社団法人 組込みシステム技術協会）の開催概要発表会が行われた．今年は，11月14日(水)～16日(金)の3日間，パシフィコ横浜（横浜市・みなとみらい）で開催する．展示会の規模は昨年と同程度で，出展社数は380社（780小間），カンファレンス数は130セッションを予定している．

　ET 2012の新たな試みとして，「組み込み技術の新しい産業テーマを六つ掲げ，それらのサービスに1歩踏み込んだアプリーション技術をカンファレンスで解説する」と，Embedded Technology 2012 実行委員長の山田 敏行氏から説明があった．新しい産業テーマは，「スマート・エネルギー」，「オートモティブ/交通システム」，「ロボティクス」，「モバイル/クラウド」，「スマート・ヘルスケア」，「スマート・アグリ」の6分野である．

　カンファレンスのセッションには，ロボット・セッションやスマート・アグリ・セッションなどが新たに加わった．基調講演，招待講演，特別講演についても，これからの各分野から講演者が選出されている．中でも10月26日に発売が決定したWindows 8の組み込み機器への対応について米国Microsoft社が紹介するセッションは，注目が集まりそうだ．

　出展企業については，「ロームやAMD（Advanced Micro Devices）社など，新規出展の企業が増えている」（山田氏）という．また，注目される製品やサービスを分野別に表彰するETアワードが昨年に続いて実施される．なお，Tech VillageではETアワードを受賞した企業のインタビュー記事を今年も掲載する予定である．

[写真1] Embedded Technology 2012 実行委員長の山田 敏行氏