LEGO Mindstormsの最新版「EV3」を体験してみた ―― プログラミングや思考力,問題解決力の教材を遊ぶ

組み込めないネット編集部

 今回の体験会の「お題」は,次のようなものでした.

  • 課題1:モータを使って,目的地まで行く
  • 課題2:センサを使って,目的地まで行く
     - タッチ・センサ
     - カラー・センサ
  • 課題3:黒い線に沿って走る

 課題1「モータを使って,目的地まで行く」は,左右のモータ(B+C)を回転させて直進すれば完成です.「いつまで動くのか(何秒間,モータの何回転分,など)」を設定するのも,お忘れなきよう.

 パソコン上で制御プログラムを組み立て終わったら,EV3の電源を入れます.OSがLinuxベースになったので,起動には若干の時間(30秒くらい?)がかかります....ゆったりと待ちましょう(写真11).

 

写真11 EV3が起動した
EV3には,左上に「戻る」ボタンがある! なんとなく,ユーザ・インターフェースがスマートフォン・ライクだ.

hz01ev3_p11.jpg

 

 EV3が起動したら,USBケーブルでパソコンとEV3をつなぎ,パソコン画面上の「ダウンロード」ボタンを押します.これだけで,制御プログラムの転送(ダウンロード)が完了します.あとはEV3の液晶画面を見ながら,「プログラム」タブ(ファイルのアイコンが付いたタブ)の中にあるダウンロードしたプログラムを選択して,実行するだけです.よし,行け! EV3!

 課題2「センサを使って,目的地まで行く」は,「まっすぐ走り,何かにぶつかったら止まる」,「まっすぐ走り,黒い線のところまで行ったら止まる」などのプログラムを作ります.前者の場合は衝突を検知するためにタッチ・センサを使えばよいでしょう.後者の場合は,走行している面の色(明るさ)を認識するカラー・センサを使います.

 ここで,走行している面の色と,カラー・センサの値を調べる作業を行います(写真12).EV3はパソコンにつながなくても,単体でセンサの値を読み取ることができるのです.EV3の液晶画面内で該当するタブを探してくださいね.

 

写真12 走行面の色の値を測っているところ
「64pct」というのが計測値である.

 

 白と黒の値をそれぞれ計測して,「XXpct以下だったら黒と判定する」というしきい値を決めます.あとは制御プログラムをそのように書いて,ダウンロードし,プログラムを実行してみます! ...ライン・トレース・ロボットの常なのですが,このしきい値がけっこうな曲者なんですね....カラー・センサの反射光で測定しているので,ちょっとした部屋の明るさの差や,ロボットの走行スピードによって,読み取る値がずれてしまうのです.

 

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