LEGO Mindstormsの最新版「EV3」を体験してみた ―― プログラミングや思考力,問題解決力の教材を遊ぶ
●EV3で新しいところ(ブロックなど)
LEGO Mindstorms EV3の中核となるのが,「インテリジェント・ブロックEV3」です(図1).ここにマイコンを内蔵し,制御OSを搭載しています.Bluetoothを内蔵し,USBポートとSDカード・スロットのインターフェースも備えています.USBはAポートとmini Bポートの両方があるので,最大4台までのEV3をデイジー・チェーン接続して,最大16個のモータを制御することができます.なんだかすごいものが作れそうですね! 別売のWi-FiドングルをUSBポートに接続することによって,EV3をWi-Fi対応とすることもできます.
センサ・ブロックは,NXTのときからあった超音波センサ,タッチ・センサ,カラー・センサに,ジャイロ・センサが追加されました(これまでジャイロ・センサはサード・パーティ製のものしかなかった).カラー・センサはNXTまでは,明るさだけを認識する光センサでしたが,EV3から色を認識できるようになりました.
モータ・ブロックは,NXTのときのモータ(EV3では「インタラクティブ・サーボ・モータL」と呼ばれる)に加えて,もう少し小型のモータ「インタラクティブ・サーボ・モータM」が追加されました.
これらのセンサ・ブロックとモータ・ブロックをインテリジェント・ブロックに接続するわけですが,EV3からは,どのポートにどのブロックが接続されたのかを自動検出してくれるようになりました! なので,間違ったセンサの値を一生懸命読み取ってしまう...などの失敗がなくなります.これはけっこう便利です.
さて,一通りの説明が終わったところで,EV3をケースから取り出してみます(写真5).短時間の体験会用だからか,既にライントレース仕様に組み上がっています(写真6).そのほかにも,改造用なのか,若干のパーツがケースに入っています(写真7).