LEGO Mindstormsの最新版「EV3」を体験してみた ―― プログラミングや思考力,問題解決力の教材を遊ぶ
センサやモータをつなぐポートも四つずつと,NXT時代よりも増えています(写真8,写真9).
写真8 モータ側のポート(A~D)

写真9 センサ側のポート(1~4)

ショベル型(?)のパーツは,モータ・ブロックに黒いボール付きの部品2個を直角に組み合わせ,歯車のように使っています(写真10).こういう組み方ができるんですね.この方法,何かのときに使ってみたいです!
写真10 モータの回転方向を変えている
モータ・ブロックの回転する軸に黒い十字型の部品をはめて,同じ部品をそれと直角に配置している.これらが歯車の役目を果たし,軸が回転すると,連動してショベル部分が動くようになっている.

●制御プログラムを組み立てる
それではいよいよ,体験開始です! LEGO Mindstorms EV3の制御プログラムは,パソコン上で開発し,USBケーブル経由でEV3にダウンロードします.制御プログラムを生成する開発ツール「EV3ソフトウェア」の画面はこんな感じです(図2).画面上に,プログラムの論理(ループや分岐など)や動作(モータを動かす,センシングするなど)を表すアイコンを並べるだけで,プログラムが完成します.
図2 EV3ソフトウェアの画面〔提供:アフレル〕

アイコンは,画面の下側からドラッグ&ドロップで持ってきます.EV3では,どのポートに何のセンサ/モータが接続されているのかを自動で検出してくれます.例えば,モータ・ブロックを持ってくると,アイコンの右上に自動で「B+C」と付いてきますが,それはポートBとポートCの先にモータ・ブロックが接続されていることを認識しているからなのです.
アイコンごとに設定項目は異なります.モータ・ブロックのアイコンなら進む方向や回転の強さを,音アイコンなら再生するファイル名や音量などを設定します.このように,アイディア次第で各種のアイコンを並べて,プログラムを組み立てていきます.