エンジニアの「外に出てみた」体験記(4) ―― チャンスをつかむためには準備が必要

名野 響

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コラム 2013年3月14日

●外に出るときに大切なこと

 ここ数年,社外活動をいろいろと行うようになって,大切だと思ったことが五つあります.それは次のようなことです.一つずつ簡単に紹介します.

  1. チャンスをつかむためには準備が必要
  2. タイミングを逃さない
  3. 情報の発信が重要
  4. 仲間を作る
  5. 現場へのフィードバックを忘れずに

「チャンスをつかむためには準備が必要」
 外に出るチャンスはたくさんあります.そしてそのチャンスをつかむためには,普段からの努力が欠かせません.筆者のテスコンへの出場がまさにそうでした.テスト設計に関する知識や技術は乏しかったものの,ソフトウェア・テストに関するワークショップや技術コミュニティの勉強会へ参加したり,通勤時間などを使って少しずつソフトウェア・テストの本を読んだりしていたからこそ,やり遂げられたのだと思います.

「タイミングを逃さない」
 誰にでも外に出て世界が広がるタイミングがきっとあります.そのようなタイミングが来たときは,恐れずに挑戦してみましょう.最初は緊張したり,苦労したりするかもしれませんが,そこを乗り越えれば面白い世界がきっと待っています.

「情報の発信が重要」
 ワークショップや勉強会にただ参加しただけでは何も身に付きません.参加後に振り返り,社内や技術コミュニティのメーリング・リスト,自身の日記(ブログ)などにぜひアウトプットしてみてください.そうすれば,ワークショップで学んだことを整理できますし,フィードバックを得て,さらなるスキルの向上につなげられます....と偉そうなことを言いつつ,筆者も忙しさを理由に,ついついアウトプットをサボってしまいがちなので,気を付けます(汗)

「仲間を作る」
 自分一人ではない,仲間がいる,ということは,モチベーションを維持するためにとても大切です.筆者のテスコンへの出場も,チーム・メンバがいたからこそ頑張れました.技術コミュニティの勉強会などに参加した際に,ぜひ仲間を作ってください.お勧めは,勉強会の後の飲み会です.お酒が飲めなくても大丈夫!(筆者もほとんど飲めません) まずは,隣の席になった方に,思い切って声をかけてみてください.きっと世界が広がります.

「現場へのフィードバックを忘れずに」
 社外で技術を学んだら,必ず会社の現場へフィードバックしてください.仕事で使ってみる,プロジェクト・チーム内で参加報告を行う,自分がファシリテータになって部内会議でプチワークを実践してみるなど,何でもよいのです.最初は反応が無かったり,批判的な意見を受けたりすることもあるかもしれません.でも,めげずにフィードバックを繰り返してみてください.そのうち興味を持った上司や同僚から声をかけてもらえます.

 いくら社外活動で楽しく頑張っても,社内で孤独では辛いです.学んだ技術を生かす場がなければ,新たな課題に気付くこともできず,机上の議論で終わってしまいます.筆者も社内に仲間ができるまでに3年かかりましたが,今では新入社員の研修を任されるようになりました.めげずに頑張ってみてください.そして会社を味方にしちゃいましょう.


●将来の夢と2年後の目標

 最近の筆者のテーマは英語です.昔から苦手で,英語の資料を読むのに苦労していますし,今のままでは英語でのディスカッションなんてとてもできません.でも,社外活動を行っているうちに,国外のシンポジウムやワークショップに参加して,最先端の技術を持つ方々と意見交換をしてみたい! いずれは日本の技術を引っ張る存在になって,世界に広められる存在になりたい! という夢ができました.

 今は,それを夢で終わらせないために,少しずつ勉強を進めているところです.まずは2年後の35歳を目標に,国外の方と会話ができるレベルになれるよう頑張ります.目指せ,TOEIC 700点!(今は,ほど遠い点数ですが,いつかは...)


なの・ひびき

 

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