東海大が南アフリカのソーラーカー・レース世界大会で3連覇達成!
南アフリカ共和国で2012年9月18日~28日に行われた世界最長のソーラーカー・レース「サソール・ソーラー・チャレンジ南アフリカ2012」(以下,南アフリカ大会と略す)において,東海大学工学部 電気電子工学科 教授の木村英樹氏が率いる東海大学ソーラーカー・チームのソーラーカー「Tokai Challenger」が優勝した(写真1).この大会は2年に一度開催されており,今年が第3回である.過去2回も東海大学のチームが優勝しており,3連覇を達成したことになる.
注1:写真提供は東海大学.
その優勝記者会見が,10月5日に東京で行われた(写真2,写真3).世界的なソーラーカー・レースとしては,オーストラリア大陸を縦断(ダーウィンからアデレード)する「ワールド・ソーラー・チャレンジ」(2年に一度開催)がとくに有名であるが,このサソール・ソーラー・チャレンジ南アフリカは,ワールド・ソーラー・チャレンジが開催されない年に行われている.ちなみに,「Tokai Challenger」は,オーストラリア大陸縦断のソーラーカー・レース「ワールド・ソーラー・チャレンジ」でも,2009年/2011年と連覇している.
●4,632km,世界でもっとも過酷なソーラーカー・レースを制覇
この南アフリカ大会のコースを図1に示す.同国の首都プレトリアを出発し,11日間(休養日を1日含む)かけて南アフリカ国内を大きく反時計回りに一周するコースである.基本的に一般道を一般車と同じように走行する.当然のことながら道路規則は遵守(たとえば,追い越し禁止区間はどんなに遅い車が走っていても追い越しできない)し,有料道路も個別で料金を支払うことになる.総走行距離は4,632km,山間部を多く走るので高低差が1日で2,000mほどあったりする.オーストラリア大陸縦断レース(総走行距離3,021km,高低差がほとんどなし)と比べて,相当過酷なソーラーカー・レースである.