エコノムーブ2時間耐久レースの表彰台に上がったのは女性ドライバ ―― 全日本袖ヶ浦EV50Kmレース大会(3)

真野もとき

tag: 電子回路

レポート 2012年6月21日

 前回の記事では,シングル・シータ・エコラン・グランプリのレースが始まった,というところで報告が終わっていた.トップが3周目を回っているときのラップを見ておこう.写真1の電光掲示板に2周目のラップが表示されている.

 

写真1 2周目のラップが表示されている

※ 本記事の写真をマウスでクリックすると拡大します

 

 

●上り坂で停止し,リタイアする車も

 トップはPursuiter号(No.7),2位はMONO-XX号(No.11),3位はHyper TESLA12号(No.2)という状況だ(写真2写真4).

 

写真2 1位を快走するPursuiter号

アヒルエコバレーシング東郷チーム.

 

写真3 2位を走るMONO-xx号

PROJECT MONO◇TTDCチーム.

 

写真4 3位を走るHyper TESLA 12号

 

 

 一度ピットインしたルーモス号も再度コースに出て行った(写真5).しかし,残念ながら途中の上り坂で完全に止まり,ドライバは車を出た.最初のリタイアだ(写真6写真8).

 

写真5 ルーモス号(東京工業大学Meisterチーム)はピットから再びコースに戻ったが...

 

写真6 2400mのコース上にエコノムーブが13台なので,台数がまとまって(固まって)見えることがなかなかない

 

写真7 チームはやぶさの,がんばれ!はやぶさ号も途中でリタイアだった

 

写真8 競う高校チームの2台

UK-hopeα号とS.P.E.Evolution Ver.X号.


 

●レースは終盤へ

 レースは2時間だ.暑い中,日陰がない中で,ただ見ているのも辛いのだが,それぞれのエコノムーブのドライバは,もっと厳しい状況にある.レース前に事務局から各チームへ,「今日は晴れてたいへん暑くなることが予想されるので,熱中症対策,水分補給を十分にとるように」と指示が出ていたことが思い出される.

 レース終了まで10分を切った.レースは動いていた.電光掲示板でラップ時間を見てみよう(写真9).

 

写真9 1時間50分ほど経過した時点でのラップタイム

上位6車で,正確な順位ではない.LAPSの「8」は1位と6位のラップ差が8あることを示しているのだろうか?

 

 

 ここまで来ると,ドライバも電池容量の残りと速度の折り合いが見えてくる.前にも述べたように,速度を上げると空気抵抗や転がり抵抗が急激に上がってくるので(エネルギー損失が増大するので),電池残量が少ないときは速度を下げるしかなくなる.気温が高いし,エネルギー消費に慎重になっており,ラップ時間は4分か5分ときっちり決めている車が多いようだ.

 この時点で先頭はNo.3のTsubasa54号(ドライバは佐藤 栄利子 氏)だと場内放送が告げている.2位はHyper TESLA12号(ドライバは佐々木 義人 氏),3位はGRIFFON号(ドライバは林浩次氏)らしい.快調に走っていたPursuiter号だが,30分ほど前の22周目でリタイアしている.電池切れだろうか.ピットインかもしれないが,5台ほどがコースにはいないようだ.

 

 

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