電気自動車が住宅まわりの電力インフラの一部に ―― 人とくるまのテクノロジー展(自動車技術展)2012
●電動スクータのカットモデルを展示
スズキは,2012年1月に発売した電動スクータ「e-Let's」のカットモデルを展示していた(写真12).これはガソリン・エンジンのスクータ「レッツ4バスケット」をベースに,駆動系をリチウムイオン・バッテリとインホイール・モータに変更して改良を加えたもの.主な仕様は外形寸法が1,665mm×600mm×985mm,重量が72kg.重量は,ベースのガソリン車よりも2kgほど軽いとする.モータは交流同期モータで,定格出力は0.58kW.航続距離は30km(時速30kmの定地走行時)とあまり長くはない.
リチウムイオン・バッテリは,車体から取り外して,住宅内の交流100V電源に充電器とともに接続して充電する方式である.充電時間は約4時間.リチウムイオン・バッテリの重量は約7kgで,航続距離をさらに伸ばすことはバッテリの重量増を招いて使い勝手を損なう恐れが高い.この点が大きな課題だとしていた.
ふくだ・あきら
フリーランステクノロジーライター
http://d.hatena.ne.jp/affiliate_with/
tag: 人とくるまのテクノロジー展, 制御, 自動車, 電源