ブック・スタイルからガラケー・スタイルまで多様なAndroid端末が集合 ―― ワイヤレスジャパン 2011レポート

北村 俊之

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レポート 2011年6月 2日

 2011年5月25日~27日,東京ビッグサイト(東京都江東区)にて,ワイヤレス技術とワイヤレス・ソリューションの専門展示会「ワイヤレスジャパン 2011」が開催された(写真1).Androidを搭載したスマートフォン新機種の実機が各社のブースに展示され,来場者の関心を集めていた.また本イベントでは,iPhoneやAndroidに対応したAR(Augmented Reality:拡張現実)アプリ「GnG」と連携した会場案内サービスや,Ustreamによる展示会場およびセミナのライブ中継なども行われた.同時開催は「第2回 無線技術応用産業展(モバイルパワー2011)」.

写真1 会場受付の様子


●Android搭載の新型スマートフォンに高い関心

 NTTドコモKDDI(au)は,2011年5月に発表した夏モデル新型スマートフォンを,それぞれ展示した.NTTドコモが9機種(うち1機種はBlackBerry搭載モデル),auが6機種というラインナップである.実機を手にとって操作できるということで,いずれの機種の前にも来場者の列ができていた.

 NTTドコモのブースでは,2010年に発売されて好評だった「GALAXY S」の後継機種である「GALAXY S II(SC-02C)」と,2011年3月に発売され,現在も人気の機種であるという「Xperia arc」の機能拡張機種「Xperia acro(SO-02C)」,7.7mmのスリム・サイズで話題となった「MEDIAS」の後継機種「MEDIAS WP(N-06C)」などに来場者の関心が集まっていた.

 「GALAXY S II(SC-02C)」(写真2)は,デュアルコア1.2GHzのCPUと「SUPER AMOLED Plus」ディスプレイを搭載することで,ディスプレイの高精彩を向上させていることを特徴としている.おサイフケータイや赤外線には対応していないが,このモデルとしては初めて「ワンセグ」と「デザリング」に対応している.搭載OSはAndroid 2.3.

写真2 NTTドコモの「GALAXY S II(SC-02C)」


 「Xperia acro(SO-02C)」(写真3)は,色鮮やかな4.2インチ液晶と,暗い場所でも明るい撮影が可能な約810万画素のカメラなど,エンターテインメント性を特徴としている.赤外線,おサイフケータイ,ワンセグに対応しており,POBox Touchによる快適なユーザビリティを実現している.こちらも搭載OSはAndroid 2.3.

写真3 NTTドコモの「Xperia acro(SO-02C)」


 「MEDIAS WP(N-06C)」(写真4)は,7.9mmの防水スリム・デザインを特徴としており,こちらも赤外線,おサイフケータイ,ワンセグに対応している.デザイン家電ブランド「amadana」とのコラボレーション・モデルも用意している.

写真4 NTTドコモの「MEDIAS WP(N-06C)」


 対するauブースでは,「G'zOne(IS11CA)」や「AQUOS PHONE(IS11SH)」に注目が集まっていた.「G'zOne(IS11CA)」(写真5)は,IPX5/IPX8の防水,IP5Xの防塵性能に加え,MIL規格準拠の耐衝撃性を備える.GPS情報と方位/温度センサ情報を活用したアプリ「G'zGEAR」を搭載しており,電子コンパスと位置表示,温度表示,潮位表示,日出・日入表示,月齢表示という6種類のツールを利用できる.本体を右から左に振ることで,ツールを切り替えることができる.おサイフケータイと赤外線に対応している.CPUはQualcommのモバイルチップセット「Snapdragon(MSM8655)1GHz」を搭載しており,OSはAndroid 2.3.

写真5 auの「G'zOne(IS11CA)」


 「AQUOS PHONE(IS11SH)」(写真6)は,Androidを搭載していながら,スライド式のテン・キー搭載モデルで,従来の携帯電話を意識したデザインとなっている.ディスプレイは高精細3D液晶を搭載し,専用メガネなしで写真や動画,ゲームを3D表示することができる.おサイフケータイや赤外線,メールのデコレーション,スライド連動の通話/終話など,従来の携帯電話と同じ感覚で使用できる機能を多数備える.CPUはQualcommのモバイルチップセット「Snapdragon(MSM8655)1GHz」を搭載,OSはAndroid 2.3.

写真6 auの「AQUOS PHONE(IS11SH)」


 このほか,auブースで来場者の関心を集めていたのが「INFOBAR A01」である(写真7).本機のデザインを担当したのは,2003年発売のINFOBARのデザイナである深澤 直人氏である.手にフィットする形状に特徴的なタイル状のキー,NISHIKIGOIをはじめとするマルチカラーなど,初代INFOBARのデザインを踏襲している.縦方向に構成されたシンプルなホーム画面で,アイコンの長押しによるサイズの変更や,自由な並び替えが可能.また,セクション・バーを使うことで,ホーム画面のアプリケーションやウィジェットなどを整理する,自分の好きな場所へ移動するなど,ユーザ・インターフェースを自由にカスタマイズすることができる.おサイフケータイ,赤外線,ワンセグに対応しており,Android 2.3を搭載している.

写真7 auの「INFOBAR A01」

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