プリント基板の組み立て工場を見る(後編) ―― フロー工程,検査と人手による作業,実装工程を意識した回路設計技術
tag: 実装 電子回路 ディジタル・デザイン
技術解説 2010年11月12日
9.フロー工程2 ―― はんだ付け
機械で実装できないリード部品は,人の手によって挿入します(写真9).
(a) 手挿入のライン
(b) コンベアで流れる
写真9 手挿入
機械で対応できない部品があれば,手挿入を行う.
手挿入を行う部品はリード線の長さを合わせたり,穴の間隔に合わせてリードの幅を調整するなどフォーミングをあらかじめ行っておく必要があります.
また,手挿入した部品は固定されていないので,そのままでは運搬ができません.そこで,部品を挿入したら,そのままアキシャル部品やラジアル部品,ボンドで固定した表面実装部品と一緒にはんだ付けを行います.
フローはんだ槽に通す前には,プリント配線板にフラックスが塗布されます.フラックスはプリント配線板のパッドの金属表面を清浄し,はんだとパッドの接合が円滑に行われるような役割をするため,はんだ付けの品質が上がります.
フローはんだ槽では,溶かされたはんだが噴流しています.はんだがプリント配線板のパッド部分に付くと部品がはんだ付けされます(図7).
図7 リード部品のはんだ付け
フローはんだ槽では,溶かされたはんだが噴流している.はんだがプリント配線板のパッド部分に付くと,部品がはんだ付けされる.
最近は鉛フリーはんだが主に使用されます.
Post a Comment