コンデンサやベアチップに続いて,LED,RFID,2次電池もプリント基板の内層へ ―― JPCA Show 2010レポート

福田 昭

tag: 実装 電子回路

レポート 2010年6月 7日



●部品内蔵基板の豊富な量産実績をアピール

 このほかにも,部品内蔵基板を展示するプリント配線基板メーカが少なくなかった.

 大日本印刷は,受動部品内蔵モジュール基板の生産累計が,2009年末の時点で1億2,000万を超えたことをパネル展示でアピールしていた(写真7写真8).量産を開始したのは2006年で4月である.ICを内蔵したモジュール基板の生産累計は2009年末の時点で750万を超えたとする.こちらは2007年12月に量産を始めた.

 大日本印刷は「ビー・スクエア・イット(B2it:Buried Bump Interconnection Technology)」と呼ぶ独自のビルドアップ基板技術を開発し,部品内蔵基板に適用してきた.2008年11月に受動部品内蔵モジュール基板で生産累計1億を達成している.

 


写真7 大日本印刷における部品内蔵基板の生産累計実績グラフ
 

 


写真8 大日本印刷における部品内蔵基板の量産実績を説明したパネル
 

 

 パナソニック エレクトロニックデバイスは,独自開発のビルドアップ基板技術「ALIVH(Any Layer Interstitial Via Hole)」を適用した基板の新シリーズ「ALIVH-3D」を紹介していた(写真9写真10).「ALIVH-3D」は配線基板の表面に空洞(キャビティ)を形成することで,空洞内にICや受動部品などを実装した低背モジュールを構成できる.埋め込みタイプの部品内蔵基板と類似の3次元実装構造を実現した.


写真9 「ALIVH-3D」の説明パネル
 

 


写真10 「ALIVH-3D」の試作基板
 空洞(キャビティ)部分にICと受動部品を搭載できるようにレイアウトしてある.  

 


ふくだ・あきら
テクニカルライター/アナリスト
http://d.hatena.ne.jp/affiliate_with/

 

組み込みキャッチアップ

お知らせ 一覧を見る

電子書籍の最新刊! FPGAマガジン No.12『ARMコアFPGA×Linux初体験』好評発売中

FPGAマガジン No.11『性能UP! アルゴリズム×手仕上げHDL』好評発売中! PDF版もあります

PICK UP用語

EV(電気自動車)

関連記事

EnOcean

関連記事

Android

関連記事

ニュース 一覧を見る
Tech Villageブログ

渡辺のぼるのロボコン・プロモータ日記

2年ぶりのブログ更新w

2016年10月 9日

Hamana Project

Hamana-8最終打ち上げ報告(その2)

2012年6月26日