Twitterを使って技術系コミュニティを立ち上げよう!(1) ―― MATLABイベントにTwitterを活用した
「Twitterって何?」これが,MATLAB EXPO 2009(2009年12月2日開催)でTwitterを使ってみようという話を筆者が最初にした時の社内の反応でした.筆者も含め,皆ニュースなどで名前は聞いたことがある程度でしたが,実際に活用を始めてみることでTwitterの大きな可能性を実感できるようになりました(図1).これから数回にわたって,筆者がどのようにTwitterの取り組みを始め,何を学んだか,また技術コミュニティの可能性について具体的,実践的な観点からご紹介していきたいと思います.

図1 MATLAB EXPOのTwitterプロファイル
●Twitterを始めたきっかけ
MATLAB EXPOは,日本で活躍される産業界,大学,研究機関の研究者,エンジニアの方々を対象として2002年から始まったテクノロジ・カンファレンスです.毎回,2000名近くの来場者にMATLAB/Simulinkに関連する技術情報の発信と交流の場を提供してきました.
一方,米国では昨年10月にWebを利用した仮想イベント「MATLAB Virtual Conference」を初めて開催し,全世界から延べ5000人近くの参加者を集め,チャットを通じて技術者同士の交流が行われました.日本でも従来のリアル・イベントだけでなく,こうした新しい取り組みに対して関心が高まり,MATLAB EXPOを機会に,ソーシャル・メディアを利用してみることにしたのです.
なぜTwitterなのか.当社の場合は,MATLAB EXPOでの技術者交流のサポートという明確な目的があったので,それに適したソーシャル・メディアを検討しました.その上で,Twitterがイベントで利用される事例が多かったこと,また,携帯電話からのアクセスに適していること,つぶやき注1が140文字までという制約によって敷居が低い印象を持ったことにより,Twitterに絞り込みました.
注1:つぶやき ― Twitterに投稿する140文字以下の発言のこと.英語ではTweet.最近は日本でもツイートとも言うようになってきた.