システム技術者のための測定ワンポイント・テクニック(2) ―― パソコンによる簡易ノイズ測定法
● オーディオ・ケーブル接続時
次にオーディオ・ケーブルを接続します.すると,ノイズ・レベルも上昇します.観測波形を図2に示します.(a)のLOG表示では,50Hzの商用電源の周波数のノイズがはっきりと観測されています.
図2 パソコンのオーディオ・ボードにオーディオ・ケーブルを接続したときのノイズ
商用電源の周波数である50Hzを拾っている.
(a)LOG表示
(b)LIN表示
● さらに巻き線コイルを接続
次に巻き線コイルを接続します.観測波形を図3に示します.(a)のLOG表示では,コイルによるインピーダンスの低下により50Hzが小さくなったことが分かります.(b)のLIN表示では,今まで観測されなかった9kHzと13kHzのノイズが観測されています.
図3 巻き線コイルを接続したときのノイズ
コイルのインピーダンス成分により商用電源のノイズは小さく検出されるようになった.
(a)LOG表示
(b)LIN表示
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