初めての技術系コミュニティ活動(5) ―― きっかけを逃さず飛び込もう
●参加側からスタッフへ
コミュニティ参加歴1年ぐらいのころ,XPLUG関西のスタッフをやってみないかと誘っていただきました.今まで知識をもらうばかりだったので,自分でも何か手伝えるようなことがあればと思っていたので引き受けました.
スタッフ・ミーティングで勉強会を企画したところ,筆者がXPについて発表することになりました.XP歴の浅い自分が発表できるのか,正直焦ってしまいました.ちゃんと理解していないと教えられないので,XPについて再勉強しました.人前での発表は初めてだったのですごく緊張し,無意識のうちにウーロン茶を1本飲み干していましたが,猛勉強の甲斐があって参加者からは良かったとの言葉もいただき,自信がつきました.
今後は,現在興味のある自動テスト・ツールの分科会を立ち上げたいと思っています.一人ではなかなかモチベーションが保てなかったり,気付かないことがあったりしますが,同じことに興味がある人が集まれば良い結果を生み出せると思います.
●コミュニティ活動は自分への投資
なにより自分はソフトウエア開発の仕事が好きですし,これからも楽しく仕事を続けて行く為に必要な技術はどんどん身につけていきたいと考えています.コミュニティに参加していない人の中には,「仕事が忙しいので参加できない」,「プライベートの時間を削ってまで参加したくない」という意見もあるかもしれません(筆者も趣味などに使う自由な時間がもっと欲しいです).
確かにコミュニティ活動には一定の時間を割かなければなりません.しかし技術を身に付け,仕事の効率を上げることにより,仕事を早く終わらせることができ,結果的には自分の時間も今以上に増えると思います.さすがに納期前の忙しい時は勉強会に参加できないこともありますが,Webサイトをチェックすれば勉強会の感想が載っていたりするので,必ず見るようにしています.
時間が取れなくて勉強会に参加できなくても,Webサイトを見たりメーリング・リストに参加するだけでも,コミュニティには参加できます.気軽に「はじめの一歩」を踏み出してみてはいかがでしょうか.
◆筆者プロフィール◆
小野塚 幸夫(おのづか・ゆきお).他業種から未経験で転職し,2006年に株式会社デミテックに入社.現在は組み込み開発に携わる.趣味はプログラミングとヘビメタ.趣味と仕事を両立し,楽しく仕事をするのが目標.XPJUG関西スタッフ.