初めての技術系コミュニティ活動(5) ―― きっかけを逃さず飛び込もう
はじめまして.日本XPユーザグループ関西(XPJUG関西)のスタッフをしている小野塚です.筆者は未経験でシステム開発の業界に飛び込み,もうすぐ3年になります.はじめは,右も左も分かりませんでしたが,色々な方々にご指導いただき,やっと半人前ぐらいにはなれたかなと思っています.その中でも,入社して間もないときにコミュニティに出会えたことは,今の自分にとってすごくプラスになったと思います.
ここでは,筆者のコミュニティ活動参加の「はじめの一歩」をご紹介します.誰でも最初は,はじめの一歩.自分も含め,これからも成長していく読者の方にコミュニティの良さが伝われば幸いです.
●リーダに誘われて勉強会に参加
「プログラムの勉強会があるので一緒に行きませんか?」
初めて配属された現場のリーダに声をかけられたのは,入社後3カ月の時でした.そのころは未経験で入社したばかりで,正直,自分のスキルに自信がありませんでした.現場ではテスト業務が主体で,ソース・コードを見る機会があまり無かったため,これはスキルアップのチャンス! と思い,すぐにOKの返事をしました.
こんな初心者が勉強会に参加してもいいのかな? と不安もありましたが,参加してみると,日本XPユーザグループ関西(XPJUG関西)主催の「組み込みTDD(テスト駆動開発)分科会」という,今まで聞いたこともない勉強会でした.最初は難しくて内容を理解できなかったのですが,参加者の方々に丁寧に教えていただき,自宅で環境を作り試行錯誤するうちに,やっと理解することができました.現場でバリバリやっているベテランの方々と一緒にコーディングできて,とても理解が深まりました.
そんなこんなで分科会に数回参加したころ,「XP祭り関西2006」というイベントがありました.ここでは,自分が参加していた分科会の先輩の成果発表がありました.発表後のアンケートの結果を見ると,TDDは組み込み業界の中でも注目されている分野だと知りました.XPJUG以外のコミュニティの発表もあり,どれも興味深く,ほかのコミュニティにも参加してみたい! と思いました.