初めての技術系コミュニティ活動(5) ―― きっかけを逃さず飛び込もう

小野塚 幸夫

●いろいろなコミュニティから知識を得る

 XP祭りに刺激を受け,いろいろなコミュニティをチェックするようになりました.参加したコミュニティから得た知識は,いろんな形で仕事に生きています.

1)チームで楽しく仕事するにはどうしたらいい?

 初めに勉強会に誘ってくれた現場リーダが,名古屋に転勤してしまいました(現在は名古屋のコミュニティで活発に活動されています).そのため,入社半年足らずの筆者がテスト・チームのリーダになってしまいました.最初はなかなかまとまらず,「チームの全員が楽しく良い仕事をするためにはどうしたらよいのだろうか」と悩みました.そんなとき,Project Facilitation Project(PFP)というコミュニティのWebサイトで朝会,ふりかえり,カンバン,ニコニコカレンダーなどを知り,取り入れることにしました.これらを取り入れてからは,メンバからいろいろなアイデアが出るようになり,一人で悩むことが随分と少なくなりましたし,作業効率も良くなりました.

2)あふれかえるタスクをどう処理するか?

 その次のプロジェクトでは,日々のタスクが多く,チーム全員のタスクがあふれ気味の状況でした.現場リーダの勧めで,関西ライフハック研究会の太田さんが提唱するタスク管理手法「GTD+R」をチームに取り入れることにしました.そのおかげでタスク管理がとても楽になり,今も活用させていただいています.関西ライフハック研究会では他にもたくさんの使える小ネタを紹介しているので,今では筆者の要チェック・コミュニティの一つになっています.

3)ソフトウェア工学を仕事につなげる

 SEA(ソフトウェア技術者協会)関西 プロセス分科会の勉強会では,ソフトウェア工学などの専門的な講義を聴けました.講師陣も大学や研究所の先生がされています.企業講習ならウン万円するような内容の講義が格安で受けられます.社内の経験豊富な先輩とソフトウェア開発手法の話になり,幅広い話ができて先輩に一目置かれた,なんてこともありました.社外コミュニティなら自社にはないスキルを社内に取り入れることができ,評価につながることもあります.

4)組み込みのロボコンに燃える

 最近では,組み込みTDD分科会の題材だったETロボコンに参加しました.連日みんなで集まり,試行錯誤しながら徹夜もありで頑張ったのは,久しぶりのことでした.残念ながらチャンピオンシップ大会までは行けませんでしたが,プロジェクトの立ち上げから,設計・開発・テスト・本番(大会)まで,実践で一つのプロジェクトを通してやってみることで,現場では触れることの少ないプロジェクト管理用サーバの立ち上げや,開発環境の整備などを経験できました.

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