初めてのETロボコン (1) ―― 私たち,企業チームです
●参加できる体制を整える
「先生を探そう」
たまたま,その時に職場でコンサルティングをしていただいていたYさんが,気軽に引き受けてくださいました.
「メンバはどうしよう?」
私の仕事仲間を中心に,「作る」ことが好きそうな人を誘ってみました.Tさんも仲間を誘ってきました.「先生もいるから,モデル開発を知らなくても勉強できるよ」,そんな誘いでメンバがそろっていきました.名古屋と川崎のメンバ.一つのチームで出ることも考えたのですが,実装に入ったときに名古屋と川崎では遠すぎます.一緒に勉強して,出場は2チームで行こう,そういう話がとんとん拍子に決まっていきました.
こういう業務外の活動に誘っても断られる理由は,以下のようなものです.
・忙しい(←そんなこと言ってたら何もできないよ.定時後とかをうまく使おう)
・難しそう(←先生探してあげるし,研修もあるから大丈夫)
・上司が許さないかも(←一緒に説得しよう!)
さて,少しずつ周りを説得し,メンバがそろっても,職場の理解が得られないとなかなか活動はできません.上の人たちの賛同を得ることも行いました.基本的に,部下が育つのを拒む上司はあまりいないものです.ただし,業務もきちんとこなしていれば,ですが....
・どんなところに役に立つかを訴える:ロボコンの場合
- オブジェクト指向モデリング開発の基礎が身に付く
- 生きたソフトウェア開発を経験できる(私の部門が担当しているのは基本ソフトウェアなので,動く実物になかなかお目にかかれない)
- グループを超えた技術交換ができる(かも)
- エンジニアを外に出していろいろな経験をさせられる
- 何より楽しい
こんなところを説明し,上司たちの理解を得ていくことができました.
「機材調達は(レゴ,必要だよね)?」
幸いにも知り合いの大学のN先生に相談したところ,二つ返事で貸し出していただけることに.持つべきものは友人,と,しみじみ思いました.
これで,環境(人,モノ,金←上司説得)は整いました.
●場を感じろ!
11月14日 ETロボコン2007 チャンピオンシップ大会を偵察
まずはメンバに,ET期間中に横浜で行われたチャンピオンシップ大会を「見てくるように」と指令を出し,実感をつかんでもらいました.そして11月16日,名古屋メンバに上京してもらい,第1回の打ち合わせ(顔合わせ)を行いました.名古屋メンバのNさんとこちらのメンバのOさんが大学の研究室で一緒だったこともあり,2人に連絡係になってもらうことになりました.これも縁,というものでしょう.
12月某日 昨年のプロモーション・ビデオを入手
実行副委員長の方からたまたま,ETロボコンのプロモーション・ビデオをいただきました.それを見ながら,チャンピオンシップを見に行けなかったメンバにもイメージを持ってもらい,あれこれ話をすることができました.映像は何より,説得力があります.