IPv6,無線LAN,ギガビットEthernetに注目集まる ――NetWorld+Interop 2002 Tokyo
2002年7月3日~5日,幕張メッセ(千葉県千葉市)にて,インターネットやネットワーク・コンピューティングに関する展示会「NetWorld+Interop 2002 Tokyo」が開催された.会場内では,各メーカがセミナを行っていたが,IPv6に関するセミナは軒並み満席になっていた.IPv6とは, 現在のIPv4の諸問題を解決するため,IETF(The Internet Engineering Task Force)で標準化されているインターネット・プロトコルである.IPv4のアドレス空間が32ビットであるのに対して,IPv6は128ビットのアドレス空間を持つ.このため,IPアドレスの数が事実上無制限となる.また,ヘッダ・フォーマットが簡単化され,線路上でのフラグメントが禁止されている.さらに,NAT(Network Address Translation)が不要であるため,回線の高速化に対応しやすい.
また,「IPv6 ShowCase」というエリアが設けられ,IPv6の動向についてのプレゼンテーションや製品の展示などが行われていた.こちらにも多くの人が集まっていた.
インテルのブースでは,IPv6のルータのデモンストレーションを行われていた.このルータのパケット処理機能は,同社のネットワーク・プロセッサ「IXP1200」で実現されていた.今回のデモンストレーションでは,IPv6ネットワーク間の通信をIPv4のネットワークを介して行っていた.