分野別の模擬問題も公開! 電気・電子系技術検定試験「E検定」2013年秋期の結果発表 ―― 成績優秀者と得点分布
CQ出版社では,2012年より「E検定 ~電気・電子系技術検定試験~」(以下,「E検定」)を実施しています.これは,電気・電子系の技術知識や応用力を測る検定試験です.単に知識量のみを測るのではなく,知識を応用したり,問題を解決したりする能力も測ります.ここでは,2013年秋期(10月~12月)の成績優秀者を発表します.また,受験者全体の傾向や得点分布,各出題分野別の模擬問題などを紹介します.
「E検定」の概要については,こちらのページを参照してください.
●成績優秀者を発表,今回は“匠”が2人
まず最初に,成績優秀者の方々を紹介いたします.E検定では,正答数に応じて,試験ごとに全受験者に『称号』(名人,師範,上級者など)を付与しています.2013年秋期の『匠』2名,および『上級者』5名の方を表1に示します.上位入賞者の皆さま,おめでとうございます!
●受験者像と受験後の感想
2013年秋期のE検定を受験された方のプロフィール,および受験後の感想(アンケート結果から抜粋)は以下の通りでした.
1) 受験者が従事する主な業種
- 部品から電化製品,情報通信機器等の生産,販売,サービスを行う総合エレクトロニクス・メーカ
- 産業技術の研究・支援団体
- 病院,医院,診療所,調剤薬局の調剤機器設備および製剤設備機器,電子カルテ・システムの開発・製造・販売
- 電子部品メーカ
- エレクトロニクス関連製品などの製造
- ソフトウェアの受託開発
- メカトロニクスおよびエレクトロニクス製品の設計・開発サービス
2) 受験者の声
- このような試験を受ける機会が少ないため,良い経験になりました.
- 聞いたことがない言葉に触れることができた.電気・電子の仕事をするのにさまざまな知識が要ることが再確認できた.
- 他分野の知識の習得機会となる.
- 自分に足りない知識を認識することができた.
- 自分の実力を知ることができた.
●全体の傾向と得点分布
2013年秋期試験の申込者は39名で,実際に受験した方は34名,受験率は87.2%でした.E検定の成績は100点が上限です.2013年秋期試験の最高得点は67点で,平均は44.8点でした.受験者数が最も多い点数は,45点,41点,48点でした.100問のうち50問以上を正解した人は7人でした.図1に正答数の分布を示します.
正答数に応じた称号ごとの受験者数は『中級者(41~50)』が最多で,19人でした.称号の受験者数を表2に示します.
●出題分野別の結果
E検定の問題は電気系70問(電子回路,ディジタル,電気回路,半導体,電磁気学の5分野),専門系30問(実装,加工,材料,機構設計,信頼性設計,計測の6分野)の合計100問から構成されます.
上記11分野のうち,「電磁気」の平均正答率が最も低く(21.8%),「実装」が最も高い(57.1%)という結果となりました.各分野の平均正答率を表3に示します.
また,各分野の正答率分布と模擬問題を,以下に示します.
電子回路 | ディジタル | 電気回路 |
半導体 | 電磁気学 | 実装 |
加工 | 材料 | 機構設計 |
信頼性設計 | 計測 |