この夏,チャレンジ!中学生でも開発可能なM2Mシステム Part3 ―― 3G通信モジュールとクラウド・システムの連携[応用編]
●(4) クラウドxivelyを閲覧
それでは,前章でアップしたセンサ値が無事,クラウドxivelyにアップされているかを見てみましょう.ユーザIDとパスワードでLOG INし,先ほど定義したDevicesのところを選択します(図11).
図11 LOGIN後のトップ画面でのデバイスの選択
図12中で,「Feed URL」を選択し,さらに「Graphs」を選択することで,グラフが画面上に表示されます.
図12.センサ値のグラフ表示
図13にあるように,表示系の選択が,「5分間」,「30分間」,「1時間」とでき,センサ・データがアップされた時間で表示されます.さらに,平均でのセンサ・データ値を,「6時間」,「1日間」,「7日間」,「1ヶ月間」,「3ヶ月間」でも選択してみることができます.また,過去のデータを画面シフトしながら見ることもできます.
図13 アップロードしたセンサ・データの詳細グラフ表示画面
●(5) クラウドxivelyからセンサ値をダウンロード
xivelyの機能には,過去の蓄積したセンサ値を取り出すこともできます.Historical Data(図14)に様々なダウンロードの仕方が載っています.いろいろと試してみてください.
図14 履歴データをxivelyからダウンロードする説明画面
例えば,図15の表示では,CSVデータとして,簡単に取り出すことができます.これらは,ブラウザのコマンド入力で,データを取り出します.
図15.CSVでの取り出し例
最後に,そのCSVで出力した事例を紹介します(図16).過去にクラウドにアップしたデータも簡単に取り出せますので,多くの使い道が可能です.
図16.xivelyから過去のデータを取り出した例
今回,解説したxively は,数か月前までは,coms.comと呼ばれていたもので,新たな機能も追加され,バージョンアップを図っているようです.誰もが,クラウド・システムを立ち上げるのは難しいと思います.しかし,このxivelyを使うことで,簡単にクラウド・システムを利用できることは,大きな時間節約となり,さまざまなメリットが見出せます.次回は,ツイッター連携の紹介をしたいと思います.
たかもと・たかより
NPO法人3Gシールドアライアンス 代表理事
●参考URL
(1) 3Gシールドアライアンス;NPO法人3Gシールドアライアンスのwebサイト
(2) 3Gシールドアライアンス;3Gシールド技術情報および保守のwebサイト
(3) 3Gシールドアライアンス;Facebookでの最新情報紹介
(4) 3Gシールドアライアンス;「3Gシールド」アイデア・コンテスト&カンファレンス