家庭用の4Kプロジェクタやはがきサイズのプロジェクタに注目 ―― FPD International 2012
●液晶モニタもSSDレコーダも4Kに対応
アストロデザインは,4KフォーマットやHD-SDIマルチフォーマットに対応した液晶モニタ「DM-3410-A」と「DM-3432」,および,4K映像信号を録画・再生できるSSDレコーダ「HR-7512-A」を展示した.「DM-3410-A」は56インチの液晶モニタであり,10ビット液晶パネルを採用している(写真5).入力系統はHD-SDI 1/4/8入力(Single/Dual Link)とDVI-D×4入力に対応しており,輝度や色温度,ガンマなどの変更が可能.「DM-3432」は32インチの液晶モニタであり,基本的な性能は「DM-3410-A」と同等.
写真5 アストロデザインの「DM-3410-A」(左)と「DM-3432」(右)

「HR-7512-A」は,4K映像信号を録画・再生できるSSDレコーダである(写真6).入出力インターフェースはHD-SDIまたはDVI.4台を同期動作させることで,8K映像信号にも対応する.HD-SDI Dual Linkは約80分の録画が可能.非圧縮の4K(60p)映像であれば,最長160分の映像を収録できる.ループ再生や逆転再生などの機能も搭載する.
写真6 アストロデザインの「HR-7512-A」

●最速20msで測定できる分光膜厚計を展示
アルバックは,薄膜の膜厚や光学定数の分布を高速に計測できる分光エリプソメータ(膜圧計)「UNECS-3000A」を展示した(写真7).直径300mm以下の基板上に形成された透明膜または半透明膜(酸化膜,窒化膜,レジスト,ITOなど)の膜厚や光学定数の分布などを自動で測定したり,測定結果をカラー・マップ表示できる.受光時間は20ms~3000msの範囲で設定可能.最大6層の多層膜の膜厚を測定できる.操作するパソコンや解析ソフトウェアなども標準装備している.
写真7 アルバックの「UNECS-3000A」

きたむら・としゆき
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