みんなで電気自動車を組み立て,走らせた! ―― CQエレクトロニクス・セミナ「実習・コンバージョンEV組み立て体験」

Tech Village編集部

tag: 電子回路

レポート 2012年9月21日

●ハーネスを接続

 ユニットの取り付けが終わると,次はハーネスの接続作業に入っていく.ブレーキ,アクセル,メータ類など,意外とたくさんの配線がある(写真11).

 

写真11 アクセル系,ブレーキ系,そしてバッテリ系の接続

 

 

 特に高電圧の配線は注意しなければならない(写真12写真13).講師からは,「実際の作業のときは,必ず複数人で行うこと.高電圧部の配線は一人でやっては絶対にダメ.2重にも3重にもチェックする.一人で行うと,思い込みで見落とすことも少なくない.プラスとマイナスを逆につなげると,とんでもないことになる」と繰り返し注意が入っていた.

 

写真12 高圧部の配線に入った(いよいよ佳境か?)

 

 

写真13 車体下の様子

最後に,絶縁手袋を装着してバッテリ部から来る高電圧ハーネスをモータ・ユニットに接続した.

 

 

●完成,そして試運転

 2時間ほどで作業は完了.意外に早く終了した(写真14写真15).今回の受講者の全員が,自動車をいじったことのある経験者だったからかもしれない.

 

写真14 配線が終わり,組み立て終了

 

 

写真15 座席の下からモータ・ユニットを見たところ

上に見えるバッテリは,駆動モータ用バッテリではなく,もともとこの車が搭載していたもの.これはそのまま使う.

 

 

 講師がひととおりチェックして,試運転に入る.手を挙げた受講者の一人が最初に試運転を行った.緊張の一瞬.コントローラの音がキーンと聞こえたかと思うと,ゆっくりと動き始めた.拍手が起こる(写真16).

 

写真16 駐車場内でテスト走行

思わず皆さん拍手.受講者全員が順番に乗って,それぞれ10m(!?)ほど走った.

 

 

 残念ながらナンバ・プレートがないので,公道を走ることはできない.狭い駐車場の中を行ったり来たりするだけだが,問題なく運転できたようだ.

 

●最後に車検の方法について解説

 休憩後,セミナ・ルームに戻って再び講義が行われた.主に車検について解説した.車検とは何か,その意義と本質を示したあと,実務的な解説が行われた.書類を整えて車検の要点さえ押さえていれば,問題ないとのこと.なお,今回利用したボルトオン・キットの場合,定格が固まっているので,車検用の書類があらかじめ用意されている.それをただ提出すればよい.

 そして,コンバージョンEV製作の総まとめ,Q&Aと続いて,この日の講義は終わった.事後のアンケートによると,受講者の満足度は高かったようだ.講師である古川氏の教える熱意が受講者に伝わったように思われた.

 

 

 

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