「三菱i-MiEVエボ」がデモ走行,レーシング・カーはEVが主役になるかもしれない!? ―― 全日本袖ヶ浦EV50Kmレース大会(4)

真野 もとき

tag: 電子回路

レポート 2012年6月28日


●i-MiEV Evolutionが袖ヶ浦でデモ走行

 多くの人がピット前あるいはピット上に集まる中,増岡ドライバが乗ってデモ走行が行われた(写真6写真8).まず1周してホーム・ストレートに全速で入ってきたと思った途端,急ブレーキ(最初は回生ブレーキだったのかもしれない)をかけ,ポール・ポジションのグリッド位置にピッタリと停止した.EVであるためエンジン音がないので,ブレーキ音がやたらと大きく響く.

 

写真6 1周して戻ってきたi-Miev Evolution

 

 

写真7 デモ走行が終わり,ピットに戻ってきた

 

 

写真8 ドライバの増岡 浩 氏

パジェロ・エボに搭乗してダカール・ラリーで2連覇したのは忘れられない.

 

 

 しかし,その後は無音だ.タイミングをはかってゴー! エンジン車であれば,エンジンの轟音がスタートの緊張感を高めるのだが,EVではそれがない.スッと出たと思った瞬間に加速が増し,アッという間に第1コーナから消えてしまった.まもなく1周してホーム・ストレッチに戻ってきた.先ほどからテスラやリーフ,i-MiEVの走りも見ていたのだが,レーシング・カーはまったく走り方が異なる.ゴール・ラインを通過したと思ったら,スピン・ターンして停車した.EVの反応が速いことをアッピールしたのだろうか.どよめきが起こった.ラップタイムは1分17秒13だった.もちろん本気モードのドライビングではないのだが,これだけ走るのだから本番を期待しよう.

 レースの本番は7月8日である.果たして今年の総合優勝にEVは駆け上がれるのか?

 

参考URL
(1) Pikes Peak International Hillclimb(パイクスピーク・レース)のWebサイト
(2) 三菱自動車;三菱自動車,「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」参戦体制を発表 ~『i-MiEV Evolution』でパイクスピークに挑戦 ~(プレス・リリース)
(3) 電気自動車普及協議会 APEV;TEAM APEVのWebサイト
(4) TEAM SHOW;Show Aikawa World Rally TeamのWebサイト
(5) 横浜ゴム;横浜ゴム,オリジナル制作の電気自動車(EV)と低燃費タイヤで 世界で最も過酷なヒルクライムレースに参戦 (プレス・リリース)
(6) XaCAR;ザッカー編集部スタッフのリレーコラム:これからは電気自動車(パイクスピーク・レース関連記事が多い).

 

(第5回に続く)

 

まの・もとき

 

 

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