2,900万画素の超高解像カメラやCoaXPress対応カメラなどの展示に注目 ―― 画像センシング展2012
●画像処理ソフトのパターン認識や特徴抽出などの機能を強化
画像処理ソフトウェアでは,リンクスが画像センシング展にタイミングを合わせて画像処理ソフトウェア・ライブラリ「HALCON」の新バージョン「HALCON 11」をリリースし,来場者の関心を集めていた(写真10).
写真10 画像処理ソフトウェア・ライブラリ「HALCON」の説明パネル
展示ブースでは,新バージョンで追加された画像処理機能の一部を実演していた.「サンプルベース識別」(写真11,写真12),「3次元欠陥検査」(写真13),「自動特徴選択」(写真14,写真15),「高速ロバストマッチング」(写真16,写真17)などである.例えば「サンプルベース識別」機能は,あらかじめ登録された数多くのサンプル画像と,カメラが撮影した物体の画像を照合し,短時間で識別する機能である.サンプルベース識別の実演では,果物や切手などの比較的簡素な物体は100ms~200msくらいで,医薬品の名称は600ms前後で識別を完了していた.
写真17 「高速ロバストマッチング」機能を実演している様子
手前の回転台にサンプルが置いてあり,ドーム状の照明が付いたカメラでサンプルを撮影し,パターン・マッチングを実行している
ふくだ・あきら
フリーランステクノロジーライター
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