組み込みAndroidな元気人を探せ!(3) ―― 音声認識ロボット「ドロンくん」を作ってみた

久保 幸夫

tag: 組み込み 電子回路

コラム 2012年3月30日

 前回訪問した日本Androidの会 神戸支部の皆さんに,次の「元気人」として紹介していただいたのは, 日本Androidの会 四国支部の今岡 通博さんです.今岡さんは,愛媛県の松山在住なので,「やって来ました四国松山! 松山と言えば,坊ちゃん列車で有名な伊予鉄に乗って,道後温泉でほっこり...」と行きたいところですが,今回は都合により,関西に来られた折に取材しました(残念ながら,松山行きは妄想に...).

 

●今岡さんってどんな人?

 今岡さんは,日本Androidの会 コミュニティ運営委員をされており,オ―プン・ソース系のイベントに多く参加されています(写真1).また,講演の機会も多く,ワイヤレスジャパン2011Embedded Technology 2011などのイベントでも講演されました.さらに,地元の愛媛で2012年3月24日に開催されたOpen Source Conference 2012 Ehimeの実行委員長でもあります.本業は組み込みシステムのソフトウェア/ハードウェアの設計や,FPGAを使用した専用LSIを設計されているそうです.仕事やイベントや講演で,日本全国を飛び回っておられます.

 

写真1 日本Androidの会 四国支部の今岡 通博さん
2011年11月の「KOF関西(関西オープンソース2011+関西コミュニティ大決戦)」でのひとコマ.展示物は手作りガイガー・カウンタや放射線自動観測BOT「Imaocande」.

 

 

●音声認識ロボット「ドロンくん」

 今岡さんは,クラウド・ロボティックスを先取りした音声認識ロボット・カー「ドロンくん」を作りました(写真2).ドロンくんは,Androidの音声認識機能を使って,「前進」,「右」,「左」などの日本語を識別して動作します.AndroidとのインターフェースにDTMF(Dual-tone Multi-frequency)注1ダイアル・トーンを活用している点がユニークです.

注1:DTMFとは,ITU-T勧告Q.24で規定された電話のトーン信号(いわゆる「ピ・ポ・パ」)である.高域群と低域群の音の組み合わせで,0~9の数字と*,#,A~Dの16種の符号を表現できる.ちなみに,昔々,ダイヤル式の黒電話が主流の時代には,ピポパで発信できるプッシュホンは羨望の対象だった.

 

写真2 「ドロンくんG4(WiMAXドロンくん)」
ちなみに写真のドロンくんは,筆者が作ったものである.今岡さんのドロンくんは既に解体されてしまったとのこと.

 

 

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