Arduino開発チームのジャンルカ・マルティーノ氏が語る「Arduinoのこれまでとこれから」 ―― Make Tokyo Meeting 07
●講演後,聴講者の質問に回答
講演後に行われた質疑応答の内容は,以下のとおりです.
質問:リリース予定のビジュアルな開発環境「TinkerKit Blocks」は,Scratch(マサチューセッツ工科大学で作られたビジュアル・プログラミング言語,写真15)ベースですか?
回答:違います.次の世代のArduino IDEをベースにしています.
写真15 ビジュアル・プログラム言語のScratch
質問:mbed(ARMマイコンが載っているマイコン・ボード,写真16)のように,ソフトウェアを集めて共有できる環境またはコミュニティを作る予定はありますか?
回答:はい,そのようなものを用意しようと考えています.人々が投稿した後,簡単なチェックを行う公開のテスタ・チームを作ろうとも考えています.ToDoリストには入っているのですが,まだ実現できていません.GitHub 1.0(Arduino用ではない汎用のオープン・ソース・ソフトウェアの開発基盤/サービス)に対応したライブラリを投稿できる場所は,すでに準備しています.
写真16 MTM07のGPS Labブースで展示されていた日本にまだ三つしかない最新のmbed
質問:New Yorkで開催されたオープン・ソース・ハードウェア・サミット2011で,今年になって急に出荷台数が20万セットも増加したと説明していました.その理由はなんでしょうか?
回答:よくわからないです(苦笑).市場に対して正しいタイミングで製品を出せたからだと思います.ちなみに,次の18か月では100万セットの出荷を見込んでいます.
質問:教育用と企業用の利用比率はどのくらいですか?
回答:40%が教育用,40%がMaker(作品を作る人たちという意味)用,20%が企業で利用されているようです(写真17).
写真17 Arduinoを使っている学校や企業のリスト
質問:メンバがそれぞれ仕事を分担しているとのことですが,マネージメントはどのように行っているのでしょう.
回答:5人はそれぞれお互いの仕事をリスペクトしあっています(写真18).意見が合わないときもありますが,ディスカッションすることで解決し,共通の目標に向かって活動できています.
写真18 Arduinoの主要開発メンバ
2012年も大きな展開がたくさんありそうなArduino.これからも目が離せません.
CQ PLAN B編集部