Arduino開発チームのジャンルカ・マルティーノ氏が語る「Arduinoのこれまでとこれから」 ―― Make Tokyo Meeting 07
●Arduinoの新しいハードとソフトが続々登場
講演の中で紹介されたハードウェアやソフトウェアは,以下のとおりです.
1) Arduino Ethernet POE
既存のArduinoとEthernetシールドが一つになっているもので,ダイレクトにEthernetに接続ができます(写真7).
写真7 Arduino Ethernet POEの外観
2) Arduino Scuola Community
Arduinoの使い方を教える人たち向けに,コミュニティを構築できる環境を作りました(写真8).Arduino.ccの中に用意しています.この中で,教える人たちが経験した例やプログラムを共有できます.
写真8 Arduino Scuola Communityの画面
3) TinkerKit
TinkerKitを利用すると,自分自身ではんだ付けができない若い人たちなどでも,電子部品を直接扱うのではなく,モジュールを挿入するだけでArduinoを動かせます(写真9).はんだごてを使うことが許されていない米国や欧州の学校などで有効です.
写真9 TinkerKitの外観
4) MEGA ADK for Android
GoogleからAndroidアクセサリ・デベロップメン・キット「ADK」(USBホストのシールドを乗せたArduino Mega)がリリースされた後,自分たちでもその互換キットを作りました(写真10).USBでAndroidにつなぐことができます(写真11).
写真10 MEGA ADK for Android
写真11 TinkerKitとMEGA ADKを使ってAndroidのスマートホンにつないでいる例
5) Arduino Wifi Shield
Wi-Fiが使えるシールドです(写真12).2012年の初めころに出てくると思います.
写真12 Arduino Wifi Shieldの外観
6) Arduino Leonardo
2011年の終わりまでにリリースしようとしています(写真13).Atmega32U4を搭載したArduino UNOのローコスト・バージョンです.
写真13 Arduino Leonardoの外観
7) TinkerKit Blocks
ビジュアル表現でプログラムできる環境の構築に取り組んでいます(写真14).おもに子供たちがターゲットです.
写真14 開発中のTinkerKit Blocksの画面