ECN後援企業を対象に協業促進のための研究会をスタート ―― EV(電気自動車)技術の動向と市場の展望について解説
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キャッチアップ 2011年12月 4日
2011年9月22日(木)に,東京・巣鴨のCQ出版セミナ・ルームにて,「第1回 ECNテクノロジ&ビジネス研究会」が開催されました.これは,ECN Productsのスポンサ企業などを対象とした協業促進や新事業開発を目指した勉強会です.
今回は,EV(電気自動車)の開発を手がけているシンクトゥギャザー 代表取締役の宗村 正弘 氏に,「EV技術への挑戦!――小さな会社でも協業しながらエンジニアリングを楽しむ」というテーマで講演していただきました(写真1).宗村氏は,富士重工業 スバル技術本部にて車体設計,同社本社にて商品企画に約30年間従事し,2006年に退職しました.そして2007年に,EVなどの商品開発支援を目的としたシンクトゥギャザーを設立しました.
写真1 宗村 正弘 氏による講演の様子
宗村氏は,まず電気自動車の現状について解説しました.既存のEVを「自動車メーカ製のEV」,既存の自動車のガソリン・エンジンをモータやバッテリに載せ替える「コンバージョンEV」,1~2人乗りの「マイクロEV」の3種類に分類し,それぞれの特徴や,すでに出荷されている製品のスペックを説明しました.航続距離とバッテリ容量を比較し,現行のメーカ製EVのコストや充電時間を改善する見通しが暗い点を指摘したうえで,今後はハイブリッド車と,価格が100万円以下のマイクロEVが優勢になる,と予測しました.
さらに同氏は,EV汎用足回りユニット,およびそれを利用した試験車両の開発事例を紹介しました.そして,エレクトロニクスや組み込みシステム開発にかかわる中小企業やベンチャ企業と,EV開発を手がけるベンチャ企業の協業を呼びかけました.講演終了後の懇親会では,講演者や聴講者の間で交流やコミュニケーションが図られました.
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