ARM Technical Symposia 2011 Japan Preview――Technical Seminar Program

501

13:30-14:00
SS2-501　仮想プロトタイプを用いたSMP Linux ソフトウェア開発事例のご紹介
講演者：池田 孝 氏
日本シノプシス合同会社　シニア・コーポレート・アプリケーション・エンジニア

　デバイス・ドライバなどのハードウェアに密接に関連する組込みソフトウェアは，通常，ハードウェアの完成後に開発とテストに着手します．しかし仮想プロトタイプを使用することにより，ハードウェアの完成を待つことなくソフトウェアの先行開発が可能になります．このセッションでは，ARMプロセッサを用いた仮想プロトタイプの構築方法，および仮想プロトタイプならではのデバッグ・解析機能等について，SMP Linuxソフトウェア開発事例を交えて紹介します．シノプシスの仮想プロトタイプ・ソリューション Virtualizer が，組込みシステム開発にいかに大きな技術革新をもたらすかを実感いただけるセッションです．

14:10-14:40
SS5-501　ケイデンスが提供するHW/SW協調開発環境とARM ユーザ向けソリューション
講演者：夏井 聡 氏
日本ケイデンス･デザイン・システムズ社　カスタマ・プラットフォーム・マーケティング部 システム・デザイン&ベリフィケーション テクニカル・セールス・ディレクター

　ケイデンスは，HW/SW協調設計環境を支援するため，仮想プラットフォーム，シミュレーション，エミュレータ，FPGAプロトタイプの4 つのプラットフォームにより構成されるSystem Development Suite（SDS）を開発しました． 特にARMユーザ向けに，ケイデンスのAMBA 検証IP，ARM社の検証用モデル，RTL モデル，検証用プロトタイプボードなど，幅広いラインアップを各プラットフォームの特長に応じて提供しています．本セッションでは，ARM社のCortex-A15プロセッサなど，ARM社の最新のコアを含むSoCの検証ソリューションと用途について説明します．

14:50-15:20
SE3-501　車載ドライバー・インフォメーション・システム向けフリースケールのARM コアベースSoC
講演者：ハニフ サディック 氏
フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン（株）　プロダクトマーケティング本部 MSG 製品部マネジャー

　ナビ，テレマティックス，インフォテインメント，そして，メータ・パネルといったドライバー・インフォメーション・システムでは性能と接続性の要求が急激に進化しています．その一方で，コスト重視，閉じた環境からオープンOS とスタンダードHW への移行も進んでいます．ここでは，こういった背景の中，フリースケールのARMコアベースのローからハイエンドのスケーラブル製品ラインアップ，柔軟な開発環境と豊富なエコシステムを紹介します．

DSP/FPU 搭載のKinetis マイクロコントローラ高性能版
講演者：古江 勝利 氏
フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン（株）　プロダクトマーケティング本部 MSG 製品部　主任

　ARM Cortex-M4搭載のフラッシュマイコンKinetisファミリのハイエンド製品であるK70/K60の120/150 MHz版がリリースされました．浮動小数点ユニット（FPU），キャッシュ・メモリを内蔵した高性能コアに加えて，1Mバイトの内蔵フラッシュ・メモリ，DRAM コントローラ，グラフィックLCDコントローラ，暗号化エンジン，タンパー回路，Ethernet,USB コントローラといった拡張性の高いペリフェラルを内蔵したマイコン・ソリューションを紹介します．

15:50-16:20
CL10-501　IEEE 標準化による普及期を迎えるHD-PLC
講演者：荒巻 道昌 氏
HD-PLCアライアンス　アライアンス会長

　世界初IEEE 1901標準対応LSIが早くも今年度中には量産見込みとなり，各社からの標準規格対応PLC機器の投入により，飛躍的な市場拡大が期待されています．HD-PLCアライアンスは，IEEE 1901対応商品の普及促進と幅広い分野への採用を支援すべく，日本に加え中国の国家認定機関において製品認証プログラムを開始しました．本講演では，同アライアンスが掲げる「グリーン・ユービキタス」社会の実現に向けた取り組みと，世界市場，特に中国における最新の活用事例や普及活動について紹介します．

16:30-17:00
CL-14-501　拡大するスマートフォン市場　市場ニーズ・課題・ソリューション
講演者：前田 修作 氏
クアルコムジャパン（株）　事業戦略部長

　携帯電話市場は現在急激にスマートフォンへのシフトが進んでいます．これは単にOS が進化したということではなく，その端末へのアクセスが携帯電話事業者以外のサービスプロバイダにも解放され，これまでにない新しいサービスの提供が可能になることを意味します．そのような中でより高度な機能のインテグレーション要求の高まりや，一方でプライバシーやセキュリティの課題も浮かび上がってきています．これらの新しいマーケットニーズに答えるクアルコムの取り組みを紹介します．

17:10-17:40
CL16-501　Cortex-A9コア搭載 スマートテレビ用UniPhier SoC のご紹介
講演者：礒野 貴亘 氏
パナソニック（株）　デジタルコア開発センタープロセッサ開発グループ　主幹技師

　パナソニックUnPhier SoC は，ARMプロセッサや高品質なAV コンテンツ処理で実績豊富なUniPhierプロセッサなどで構成されます．スマートテレビ用UniPhierにおいてはテレビ用システムLSIとして業界最速の1.4GHzの動作をCortex-A9 SMP で実現しております．本講演では，最新のUniPhierアーキテクチャとスマートテレビ市場への展開を紹介します．