女子中高生がKinectとScratchでインタラクティブな作品作りを楽しむ ―― 津田塾大学 モーション・センサ・ワークショップ

CQ PLAN B編集部

tag: 組み込み 電子回路

レポート 2011年8月26日

 津田塾大学 女性研究者支援センターは,2011年8月22日,23日,25日の3日間,「女子中高生のための情報・メディア工房」と題したイベントを開催した.これは,女子中高生に情報・メディア分野の魅力を体験してもらい,将来の進路として理系の学科を選択してもらうきっかけを作ることをねらいとしている.それぞれの日程で午前は理系大学生と一緒に企業・研究所を見学し,午後は大学内で開催するワークショップ(体験型講座)に参加する.

 このうち8月22日は,午前にNTT研究所へ見学に行った後,午後は津田塾大学 千駄ヶ谷キャンパスにて「モーション・センサ・ワークショップ」に参加した.以下,このワークショップの様子についてレポートする(写真1).

写真1 モーション・センサ・ワークショップの参加者と指導員たち
このうち,参加者(女子中高生)は14名である.


●絶対作れる! 自分だけのディジタル作品

 モーション・センサ・ワークショップでは,体の動きを検知できるモーション・センサ(Kinectセンサを利用,写真2)とプログラム開発環境「Scratch」(写真3)を使って,体の動きによって操作できる「まだ世界には存在しない,自分だけの(ディジタル)作品」を制作した.2名ずつグループを組んで制作にあたった(写真4).

写真2 Kinectの説明
Kinectセンサは,Microsoft社のゲーム機「Xbox 360」向けの入力用周辺機器である.USB経由でパソコンに接続し,必要なドライバやライブラリなどをインストールすることにより,Kinectセンサで取得した値をパソコンでも利用できる.なおMicrosoft社は,Kinectセンサの開発キット(SDK)のベータ版を2011年6月から提供している.

 

写真3 Scratchの操作画面
Scratchは,MIT Media LabLifelong Kindergartenグループが開発したプログラム開発環境である.ブロックを並べてプログラムを記述する.写真や音楽,効果音などを組み合わせて,インタラクティブなディジタル作品を簡単に作れる.画面に表示されるキャラクタはスプライトと呼ぶ.

 

写真4 真剣に説明を聞いている参加者たち

 

 モーション・センサとScratchを組み合わせると,人間の動きをモーション・センサで読み取り,Scratch上のキャラクタに同じ動きをさせることができる(写真5).

写真5 Scratch上のキャラクタ(スプライト)が人間と同じポーズをとっているところ

 

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