SimulinkモデルおよびMATALBコードからHDLコードを生成
　「Simulink HDL Coder」

　Simulink HDL CoderはSimulinkモデル，MATLABコード，およびStatefl ow チャートからビットトゥルーかつサイクルアキュレートで合成可能なVerilog/VHDLコードを生成します．生成したHDL コードは業界標準のツールを用いてシミュレーションや論理合成を行い，その後FPGAやASIC上に実装することができます．

　Simulink HDL Coder では，HDL アーキテクチャや実装の制御，モデル内のクリティカルパスのハイライト表示，ハードウェアリソース利用予測の生成を行うことができます．迅速に検証が行えるように，Simulink HDL Coderはテストベンチと EDA Simulator Link協調シミュレーションモデルを生成し，DO-254ワークフローをサポートするコードトレーサビリティを提供します．

　以下の手順で，モデリングからFPGA/ASICの実装までのアルゴリズム設計プロセスを自動化することができます．

● Simulink，MATLABコード，およびStateflow チャートを使用したシステムのモデル化
●パラメーターの設定による各種HDL ブロック実装の選択（図1）
●速度対面積の設計目標に応じたモデルの最適化
● HDL ワークフローアドバイザーまたはコンフィギュレーションパラメーター画面を使用した HDLコードの生成（図2）
●テストベンチおよび自動生成された協調シミュレーションモデルを使用した生成コードの検証

図1　各種HDL ブロック実装の選択

図2　HDL コードの生成

　HDL コード生成では，最初に Simulink，MATLAB，または Statefl ow を使用してアルゴリズムをモデル化します．信号処理および通信向けアドオン製品の160 を超えるSimulinkブロックを使用して，アルゴリズムモデルを作成できます．同様に，信号処理用のFFT関数やフィルタリング アルゴリズム （CICおよび FIR 内挿/デシメーション フィルターなど） を使用できます．

　Simulink で Embedded MATLAB Function ブロックを使用して，MATLABコードからHDLコードを生成できます．Simulink HDL Coderには，MATLABコードで記述されたカウンターやタイマーなど，よく使われる，すぐに使用可能なロジック要素のライブラリが用意されています．

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