続・統合開発ツールで"ラクラク"マイコン開発 <ARM編> ―― IAR Embedded Workbenchを使った開発を体験してみる
tag: 組み込み ディジタル・デザイン
技術解説 2010年4月30日
ARMをターゲット・マイコンとして用いる場合,「統合開発ツールで"ラクラク"マイコン開発 <ARM編>」の記事で取り上げたKeil社の「μVision」(RealView Microcontroller Development Kit)以外にも強力な開発ツールがあります.その一つに,スウェーデンIAR Systems社の「IAR Embedded Workbench」があります.ここでは,前述の記事と同様の設計を,IAR Embedded Workbenchを使って行う方法を説明します.また,前述の記事で開発したソフトウェアと同じものを題材に,IAR Embedded Workbenchを使って効率良く開発する方法を探ります.
●IAR Embedded Workbenchをインストールする
IAR Embedded Workbenchは,IAR社のWebページからダウンロード可能です.手順を図1に示します.このとき,30日間限定ですがコード制限なし,または,期間制限なしでコード・サイズ制限あり,という二つの無償評価バージョンから選ばなければいけません.ここでは,後者の期間制限なしでコード・サイズ制限ありのものを選んでいます.

図1 IAR Embedded Workbenchのインストール手順