暮らしに役立つ新QC七つ道具(6) ―― 連関図法:作業間の「関係」を「整理」する
●連関図で因果関係を整理して,最適なやり方を追求する
部下A(アー)さんがZ(ツェット)くんに教えた整理方法は,新QC七つ道具では「連関図法」と呼ばれています.
連載第4回でも紹介しましたが,連関図法は,発生要因が複雑に絡みあっているときに,図解によって因果関係を明確にして,重要な要因を定めるために使用します.
連関図法は,根本的な原因を追及する際に使うだけでなく,今回のように最適な手段を追求するために使うこともできます.手段の追及のための連関図を書くのは,その目的を達成するための手段を系統的にブレークダウンする場合です.
その場合,「連関図で問題点を整理し,整理した問題点を系統図やマトリックス図と組み合わせて,そこから詳細な手段への展開を図る」というように,いくつかの方法を組み合わせて使うと,より効果が上がります.
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次回は「PDPC(過程決定計画図)」を取り上げます.お楽しみに.(^ ^)
くにひろ・よういち
◆筆者プロフィール◆ 国広 洋一(くにひろ・よういち).東京多摩在住の組み込み系ツール企業勤務エンジニア.『基本から学ぶソフトウェアテスト
』の勉強会に参加したことをきっかけに,社外の勉強会にときおり参加しています.TEF(Testing Engineer's Forum;ソフトウェアテスト技術者交流会)やSQiP(Software Quality Profession,スキップと発音する)の勉強会に行くと会えるかも.TestLink日本語化部会のメンバでもあります.オープン・ソースのテスト管理ツールであるTestLinkをどうぞよろしく.