Wiiリモコンで操作できるプレゼン・マシンの製作(1) ―― オリジナルのAndroidマシンを自作する
tag: 組み込み ディジタル・デザイン
技術解説 2009年9月11日
3.Kernelの構築
●Kernelコンフィグレーションを調整する
AndroidのKernelはAndroidに特化したドライバや機能を持つため,適切なコンフィグレーションにしなければ起動もできません(Androidに必須の項目は~/mydroid/kernel/Documentation/android.txtを参照). labs.embinux.orgのAndroid KernelにはBeagleBoard用のAndroidデフォルト・コンフィグレーション・ファイルが用意されているため,まずこれを読み込みます.
$ cd ~/mydroid/kernel
$ make omap3_beagle_android_defconfig
次に"make menuconfig"でメニュー画面から必要な機能やドライバ(Bluetooth関連)を選択し,また不要な項目(voldに影響)の選択を解除します.
$ make menuconfig
選択する項目は以下の通りです(太字の項目でスペース・キーを押下してチェックをつける).
[*] Networking support ---> Device Drivers ---> |
選択を解除する項目は以下の通りです(太字の項目でスペース・キーを押下してチェックを外す).
General setup ---> |
●Kernelをビルドする
Androidのツール・チェーンを使用してKernelをビルドし,uImage形式のイメージを作成します.
$ make ARCH=arm CROSS_COMPILE=
~/mydroid/prebuilt/linux-x86/toolchain/arm-eabi-4.4.0/bin/arm-eabi- uImage
●Kernelイメージをコピーする
ビルドしたKernelイメージをSDカードのパーティション2にコピーします.
$ cp arch/arm/boot/uImage /media/LABEL1/
以上で起動に必要なすべてのファイルがSDカード内にそろいました.SDカードのすべてのファイル・システムをアンマウントした上でUbuntuのパソコンからSDカードを外します.
$ sudo umount /media/LABEL1/
$ sudo umount /media/LABEL2/