若手の若手による若手のための勉強会,今回のテーマはソフトウェア・レビュー ── WACATE 2009 夏 レポート

編集部

  2009年6月13日~14日の2日間,神奈川県・三浦海岸のマホロバ・マインズ三浦にて「WACATE 2009 夏」が開催された.WACATEとは「Workshop for Accelerating CApable Testing Engineers」の略で,若手のテスト・エンジニアの育成を目的とした合宿形式の勉強会である.2007年から年2回の頻度で開催されており,今回は4回目になる.参加者数は60名で,過去最高となった.当初の定員は42名としていたが,参加希望者が多かったため,定員を引き上げたという.年齢は,参加者の89%が35歳以下,50%が20代となっている(写真1).

 


写真1 オーシャン・ビューのホテルで合宿形式の勉強会を開催

 

 WACATEは,有志のメンバが実行委員会を構成して運営している(写真2).実行委員会では,参加にあたっての注意点として以下の項目を挙げている.

 

 「WACATEはセミナの類ではありません.参加者全員が参加し,勉強し,楽しむことが重要です.自ら学ぶ態度でご参加ください.教えてもらうのが当たり前と考える方や,評論家を気取る方は参加をご遠慮ください」

 主催者側がこうした“自主・自立”を求める姿勢を明確にしていることもあり,モチベーションの高い参加者が多かったようだ.

 今回のテーマは「ソフトウェア・レビュー」.レビューは,SQuBOKによると「ソフトウェア開発工程全般で行われる見直し作業」と定義されている.オープニング・セッションでは,WACATE副実行委員長で司会の山崎 崇氏が「レビューざんまいの2日間」になることを宣言した.ここでは1日目に行われた各セッションの様子について報告する.

 

 


(a) オープニング・セッションの司会を務めた山崎 崇氏 

(b) 挨拶をするWACATE実行委員長の池田 暁氏
写真2 オープニング・セッションの様子

 

 

●初対面同士の気持ちをほぐすポジション・ペーパ・セッション

 参加者は6人1組の10チームに分けられた.まず最初に60分間のポジション・ペーパ・セッションが行われた(写真3).このセッションのねらいは,参加者同士がお互いを理解し合い,初対面同士であっても議論しやすい雰囲気を作ることにある.

 



写真3 ポジション・ペーパをもとに自己紹介

 

 各人が3分間,フリースタイルで自己紹介を行った(写真4).本勉強会の開催に先立って,参加者は「ポジション・ペーパ」と呼ばれる文書を実行委員会に提出している.これをもとにしゃべるため,各人の自己紹介はスムーズに進んでいたようだ.また,参加者の投票により優れたポジション・ペーパを選ぶ「ポジション・ペーパ賞」も設けられた.すでに本勉強会に何回か参加しており,ポジション・ペーパ賞の存在を知っている参加者の中には,写真や表,マインドマップ,特性要因図などを駆使した力作のポジション・ペーパを用意しているものもいた.

 


写真4 自己紹介の3分間の終わりを知らせるために使われたゴング(プロレスにでも使われそうな本格派!?)

 

 6人1組の各グループで自己紹介が行われたあと,席替えがあり,再度,新しいグループの中で自己紹介が行われた.全員が2回り自己紹介を行うことで,参加者のテンションが上がり,気軽に議論できる雰囲気が醸成されたようだ.

 

 

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