初めての技術系コミュニティ活動(7) ―― 職場とコミュニティ,それぞれのメンタリティ
何人かで集まって建設的に考えることができれば,道は見えてくるものなのでしょうか.こうして新たなスタッフの参加を得て,名古屋アジャイル勉強会は再び活動し始めました.以後,月1度のワークショップ形式の勉強会の開催を中心に,活動を続けています.
コミュニティはボランティア・ベースの場で,ノルマで駆動することはできない,と言いました.スタッフとしてコミュニティを運営していくときに,これは重要なことです.楽しく無理なく,そしてやりがいのあるコミュニティ活動にするにはどうしたらいいのか.まだまだ模索中ではありますが,筆者は今このチャレンジを楽しんでいます.それは,一緒に考えて歩みを進めるコミュニティの仲間がいるからです.
●これからコミュニティの扉をたたく方へ
筆者が初めてコミュニティのイベントに参加したとき,コミュニティの人たちはとてもフランクに歓迎してくださいました.そして今,自分がスタッフとして勉強会を開くようになって,その勉強会に足を運んでくださる人,特に初めて参加してくれる人に対して,感謝を持って歓迎したい気持ちでいます.コミュニティの場が成り立つためには,そのテーマに興味を持って参加してくれる人が必要であり,参加するということそのものが既に,とても大きな意味のある貢献なのです.もし読者の皆さんが何かに関心を持っていて,それに関するコミュニティがあるならば,ぜひそこに足を運んでみてください.最初はちょっと勇気がいるかもしれませんが,心配はいりません.
それでは,いつかどこかのコミュニティの勉強会でお会いしましょう.
◆筆者プロフィール◆
山本 博之(やまもと・ひろゆき).愛知県在住のベンダ企業勤務エンジニア.35歳を過ぎてアジャイル開発と改善活動とコミュニティ活動を知り,エンジニア人生の質について考えるようになる.アジャイルはチーム志向だから好き.名古屋アジャイル勉強会スタッフ,PFP理事.