初めての技術系コミュニティ活動(7) ―― 職場とコミュニティ,それぞれのメンタリティ

山本 博之

 2007年のオブジェクト倶楽部 夏イベントの懇親会の場で,名古屋でアジャイル系イベントを開催しようという話が盛り上がり,それがそのまま実現に向けて走り出しました.関東・関西のXPJUGやProject Facilitation Project(PFP)の皆さんの助力をいただいて,2007年12月に「名古屋アジャイル勉強会」という名前でコミュニティを立ち上げ,ワークショップ形式の勉強会を開催することができたのです.

 直前まで,うまくいくのだろうか,ワークショップは盛り上がるだろうかと心配していたのですが,それは全く無用な心配でした.ワークショップには40名もの方が参加されました.名古屋にもアジャイル系勉強会の開催を待っている人たちが少なからずいたのです.

 続く第2回の勉強会は,翌2008年2月に開催しました.このときのXP入門の体験ワークショップも盛況でした.

 これら最初の2回の勉強会では,東京・大阪のコミュニティの方々に名古屋まで来ていただいて,司会や講師を務めていただきました.それら皆さんの助力があってこその,コミュニティの立ち上げでした.今でもとても感謝しています.

●コミュニティを運営することの難しさと楽しさ

 しかし,名古屋アジャイル勉強会はその後,停滞の時期に入ってしまうのです.第1回,第2回と,東京・大阪の皆さんに助けてもらってイベントを開催しましたが,地元のスタッフで続けていける体制を築けていなかったのです.コミュニティを存続させて第3回以降を継続して開催していかなくては,という気持ちはあるものの,具体的にどうしたらよいかわからず,ただ仕事の忙しさにかまけているうちに,4カ月ほどの時間が経ってしまいました.申し訳ない気持ちとプレッシャーを抱えて過ごす日々でした.

 そして筆者は,もうどうしていいか分からないのでわらにもすがるつもりで,勉強会のメーリング・リストにメールを投げてみました.「勉強会のこれまでを振り返って今後について考えるミーティングを持ちたいので,可能な方は参加してくれませんか」と.そしてこのメールに対して,3人の方が反応してくださったのです.それまでのスタッフも含めて5人で,ミーティングを開催しました.そしてその場で,次のような方向性を打ち出すことができました.

 イベントとしての完成度にはこだわらなくていいから,とにかく月1度のペースで勉強会を開催していこう.全員で6人いるスタッフで持ち回りで企画を考えるなら,一人1回ずつでも半年できる.それを回しながらフィードバックを得ていきましょう,と.

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