技術で地方を活性化するには? ビール片手に産学で議論 ―― 第10回 組込みシステム技術に関するサマーワークショップ(SWEST10)
●学生向けの組み込みシステム夏合宿も合わせて開催
SWESTに先立つ2008年9月1日~3日,同会場にて,学生向けの「第4回 組込みシステム技術に関するサマースクール(SSEST4)」も開催された.こちらは学生や初級技術者が集まって,チームによるシステム開発を体験し,交流を深める.本合宿は運営(実行委員会)も学生が主となって行っている.
今回のシステム開発の課題は,カラー・ライン・トレース・カーである.カラー・センサを搭載したライン・トレース・カーでコースを走り,検知した色に応じた動作を行う(写真11).
[写真11] SSESTで開発するカラー・ライン・トレース・カー用のコース
LEDをコース上に埋め込み,ライン・トレース・カーが読み取れるようにしている.また,ライン・トレース・カーが通過したタイミングを測るためのゲートも設置されている.コースやゲートは実行委員会の手作り.中央の雑誌は,コースが浮かないように重しとして使われている.
カラー・ライン・トレース・カーの機体は,参加者が各自,事前学習として製作してくる.部品実装の難易度を下げるため,実行委員会がオリジナルの基板を用意して配布している(写真12).一参加者として参加するのもよいだろうが,実行委員として参加するといっそうスキルが上がりそうな合宿だと感じた.
[写真12] カラー・ライン・トレース・カーの基板
上が試作した基板,下がP板.comで製造した基板である.