生徒が欲しい「物」,製作プロジェクト 第2回 ―― LEDイルミネーション付き花瓶の製作
生徒が欲しいものを生徒自身に作ってもらうプロジェクトの第2回である.指導教員である筆者は,プロジェクト 第1回で製作に携わった生徒から出てきたリクエストに応え,「暗くなると自動的にLEDを点灯する回路」を製作し,それをLEDイルミネーション付きの花瓶に組み込んだ.(編集部)
前回のLEDイルミネーションの製作では,100円ショップで購入したカンテラの豆電球を,7色を発光するLEDに置き換えました.あれから10ヵ月,今回は使っていただいた先生方と製作した生徒の感想,および要望に従い,LEDイルミネーションを改造してみました.
この10ヵ月間は,前回のLEDイルミネーションの製作に携わった生徒とともに,二つの競技会の練習と,就職活動に明け暮れていました.一つは「高校生ものづくりコンテスト 電子回路組み立て競技」です.愛知県では優勝しましたが,東海地区の大会では「...」でした.
もう一つは技能五輪国際大会の種目にもある「メカトロニクス競技」のユース大会です.どちらも残念ながら全国大会には出場できず,生徒はかなり落胆していたのですが,元来「ものづくり」が大好きなようで,すぐにこちらの「LEDイルミネーション Part2」の手伝いを申し出てくれました.
●前回のLEDイルミネーションの感想と次への課題
まずは,前回の製作物(写真1)を使っていただいたお二人の先生からの感想です.
・O先生の感想
わが家では,このランプをインテリアとして使わせていただいています.長女はこのランプの仕組みに興味がある様子で,「なぜ,スイッチがないのに色が変わるの?」と尋ねられ,無知な私は「...」でした..
4歳になる下の娘は単純に大喜び!! 持って帰った日は,長い間そこから離れられないようでした.暗い中でともるランプはとても幻想的.家族のイベントにはもってこいです.今度はどんなものができ上がるのか,家族で楽しみにしています♪(^_^)
・K先生の感想
LED+ビーズというアイデアと,それをランタンに組み込むというセンスの良さに感動しました.そしてスイッチを入れるとゆっくりと変化する優しい光が水晶ビーズに反射して,見ているだけでとても温かい気持ちになりました.まさにクリスマスにぴったり.