高校生が欲しい「物」,製作プロジェクト 第1回 ―― 生徒と一緒に電子工作「手軽にできるLEDイルミネーション」
●今回挑戦する製作物の説明
製作期間,費用,部品の入手のしやすさなどを考慮して,アンケート結果から2点を選び,生徒と一緒に製作することにしました.
1,LEDを使ったイルミネーション
回答者は,昨年のクリスマスのころ,LEDを利用した輝く装飾品に魅せられたようです.光ファイバを使用した物や透明な樹脂がキラキラと輝くインテリアは女性に人気があります.手元に樹脂製の光ファイバもありますが,今回は身近でだれでも入手しやすいもので製作してみました.
2,マイコン・プログラム書き込み用無線通信ユニット
生徒はマイコンを使用したオモチャを作りたがります.例えば,黒地に白のセンターラインのコース(幅30cm)を自立走行させる車,2足歩行ロボット,すもうロボットなどです.搭載されたマイコン・ボードにプログラムを書き込む場合は,マイコンを基板から取り外して専用の書き込み器で書き込む方式,ボードに通信ケーブルを接続してパソコンからプログラムを転送する方式がよく用いられます.
今回の製作物は,後者の通信ケーブル方式でケーブルの替わりに無線で行えないかということです.何度も,プログラムを書き込む度に通信ケーブルのコネクタをマイコン・ボードに差し込まなければならない面倒くささを解消したいと生徒は思ったようです.手元にIrDA用の光通信ユニットがありましたので8ピンのPICマイコンと組み合わせ,光通信でプログラムを転送することになりました.
上記の2点を計画しましたが,今回はイルミネーションだけの記事としたいと思います.マイコンプログラム書き込み用無線通信ユニットは,夏休み中に製作する予定です.