見どころは勢いに乗る自動車関連とFPGA ――ET(Embedded Technology)2002

組み込みネット編集部

tag: 組み込み

レポート 2002年11月11日

●FPGAによるシステムLSI開発が実用段階に

 FPGAの高機能化・高集積化が進んでいる.当初は論理回路を実装するために使われたFPGAだが,今日ではメモリやDSP,プロセッサ・コアまで内蔵されることが一般的になり,各社から有償/無償で提供される周辺回路のIPコアも充実してきている.さらに,実用的な処理速度を提供するハードIP,任意に再構成可能なソフトIPなど,必要に応じてアーキテクチャを選択できるようになってきている.

 また一方では,FPGA用のシステムLSI開発ツールの使い勝手が向上している.いよいよ,FPGAによるシステムLSI開発が実用段階に入ったと言えそうだ.

 プロセッサ・コアの内蔵が可能になったことにより,ハードウェアとソフトウェアのトレードオフの問題が,FPGAでも重要なテーマとなってきている.これまでは,システムの処理速度を上げるため,なにもかもハードウェア化する方法を採る傾向にあった.しかし,今後はハードウェア化だけでなく,ソフトウェアによる実装も選択肢に入ってくる.また,マルチプロセッサ構成なども1チップ内で実現可能である.

 このように,FPGAを取り巻く状況が急変していることを,今回のET2002の展示からも実感できるだろうと期待している.

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[写真2] 大学などが出展する「ユニバーシティ・パビリオン」


坂巻 佳壽美
東京都立産業技術研究所


関連URL
・ET(Embedded Technology)2002の公式サイト
http://www.jasa.or.jp/et/

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